怒ってばかりだった教師を変えてくれたもの

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大阪府公立小学校教諭

松下隼司

子どもは先生に笑顔でいてほしいものです。でも、かつての松下先生は、子どもたちについつい怒ってばかりいたのだそうです。そんな松下先生が「笑顔あふれる学級経営」を目指すきっかけとなったお話を、今回はお届けします!

劇団俳優を経て、公立小学校の教壇へ。得意のダンス指導で日本一になったり、絵本作家にチャレンジしたりと、精力的な毎日を過ごす松下隼司先生。その教育観の底には、子どもも指導者も毎日楽しく、笑顔でありたいという願いがあるそうです。そんな松下先生から、笑顔のおすそわけをしてもらうコーナーです。

指導/大阪府公立小学校教諭・松下隼司

「怒りどころ」を「笑いどころ」に大転換♪

私は怒ってばかりの先生でした(今も怒ってしまうことはあるのですが、だいぶマシになりました)。

あまりにもひどいので、アンガーマネジメントについて、診断を受けてみました。すると、①すぐ怒りすぎる、②強く怒りすぎる、③ねちねちと怒りすぎる、ということが分かりました。

そこで、自費で20万円くらいかけてアンガーマネジメントファシリテーターの資格を取りました。
しかし、いざ子どもたちの前に立つと、必要以上に感情的になってしまう毎日でした。クラスの雰囲気はどんどん冷たくなり、私のトゲトゲしたキツい言葉が子どもに伝染していっているように感じていました。

そんな毎日の中での楽しみの1つが、吉本新喜劇。私は大阪人なので、テレビでよく見ていました。するとある時、怒っているシーンだったのに最後には「笑い」に変わっていく、落差のある展開に惹き込まれていることに気付きました。「これだ!」と思ったのです。

怒りどころをいかに笑いどころに変換するかということを考えていると、教師の仕事が楽しくなってきました。そして、「怒り」でなく「楽しさ」で子どもに接するようになると、子どもへの指導が入りやすくなったことを実感できたのです。

私自身が教師の仕事を楽しむことで、子どもたちの笑顔が増え、クラスの雰囲気があたたかくなり、子ども同士のコミュニケーションも柔らかくなっていきました。

※アンガーマネジメント:アメリカ発祥とされる心理トレーニングの一つ。怒りのメカニズムを理解することで、怒ってよいことと怒る必要のないことを区別し、適切な方法で怒ったり、不必要な怒りを予防・制御したりすることを目指す。


今回は、私がトゲトゲ教師から脱皮するきっかけとなったエピソードをお話しさせていただきました。

この連載では、私が実際に行って効果があった、すぐに実践できる楽しいミニネタをたくさん紹介しています。先生方のお役に少しでも立てれば、めっちゃ嬉しいです!

松下隼司先生

松下隼司(まつした じゅんじ)
大阪府公立小学校教諭。第4回全日本ダンス教育指導者指導技術コンクールで文部科学大臣賞、第69回(2020年度)読売教育賞 健康・体力づくり部門で優秀賞を受賞。さらに、日本最古の神社である大神神社短歌祭で額田王賞、プレゼンアワード2020で優秀賞を受賞するなど、様々なジャンルでの受賞歴がある。小劇場を中心に10年間の演劇活動をしていた経験も。著書に、『むずかしい学級の空気をかえる 楽級経営』(東洋館出版社)絵本『ぼく、わたしのトリセツ』(アメージング出版)絵本『せんせいって』(みらいパブリッシング)がある。

イラスト/したらみ

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