漢字プリントで復習力をアップ! <ダウンロードOKワークシート>福山憲市の時短学習のススメ⑩
今回は、漢字プリントで漢字の復習力を伸ばします。使用する漢字は1、2年生で習った漢字。そのなかから、口の付く漢字や都道府県名を見つけるというちょっとした工夫で、子供たちは一気に興味をもちます。ひとりでチャレンジした後は、友達と相談してもよい時間をつくります。漢字学習を通して、子供たちは楽しみながら、活用力、探究力、対話力が高まります。
執筆・イラスト/福山憲市
元山口県教員、響師・響志の会主宰、教師歴38年。学び集団ふくの会・ミスを活かす子供たちを育てる研究会主宰。『作文指導のネタ事典』『自主学習システム&ノート作成法』(明治図書出版)など著書多数。
活用力、探究力、対話力を高める漢字学習
5、6年生に、1、2年生の漢字の復習に挑戦させます。
ただ書くだけでは、楽しくないので、既習の漢字を活用した場をしかけます。
例えば、1、2年生の漢字の中に「口」という部分があるものを探させます。それも制限時間は5分です。
子供たちは、必死に1、2年生の漢字を見直します。探究します。
5分経ったら、2分だけ友達と相談してよい時間を設定します。どの子も、必死に友達と対話します。確認します。
その姿をうんと褒めます。
今まで何気なく見ていた漢字を細かく見つめます。
石、名、足、右、何、回、活、岩、京、兄、言、古、語、高、合、谷、船、台、知、店、点、答、同、鳴、話などたくさんの漢字を再確認することになるのです。
こういう場で、既習の漢字を探究、活用する学びを通ると、3年生、4年生、5年生などの漢字からも、自学で見つけて書いてくる子が次々と生まれます。
1、2年生の漢字の活用はいろいろと考えられます。
◎1、2年生の漢字を使ってできる「都道府県」を探究する。
◎1、2年生の漢字で「四字熟語」を作成する。
◎1、2年生の漢字の中に「カタカナ」が隠されているものを探究する。例えば「イ・エ」など。
◎1、2年生の漢字の中に、「線対称」になる漢字がある。その漢字を探究する。
このように、1、2年生の漢字を知的に復習しながら、活用力、探究力、対話力を高めていくことができます。独自に工夫してみてください。
わずか5分ですが、子供たちは漢字の探究にはまります。
既習の漢字を、どう活用するか。どう復習するか。そんなことをしっかりと考え、深く学ぶようになるのです。お試しを。
<ダウンロード資料>
漢字プリント1
漢字プリント2
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構成/浅原孝子