学級活動(3)「キャリア形成と自己実現」~今の自分と未来の自分を考える

5年生にとっては最上級生に、6年生にとっては卒業までのカウントダウンが始まる時期になってきました。子供たちは、4月から始まる新しい生活に向けてさまざまな思いを持ち始めています。学級活動(3「一人一人のキャリア形成と自己実現」にかかわる題材として、最上級生になることや、中学校生活に向けて自分の目標を立て、実践していく活動を紹介します。

執筆/山口県公立小学校教諭・榎木道子

6年生題材「考えよう今の自分と未来の自分」

事前の準備

①これまでに蓄積してきたキャリア・パスポートを積極的に活用します。キャリア・パスポートを振り返ることで、自分のよさだけでなく、新しい生活へのつながりを意識することができます。これからの見通しをはっきりと持つことで、一人一人の新たな意欲や将来の生き方を考える活動へとつなげることができます。

②中学校での生活の様子について、中学生や中学校の先生にインタビューしておきましょう。

授業展開例

つかむ

①アンケートから自分たちの現状を出し合います。

②今の自分と未来の自分をつないで考えられるように、一人一人のキャリア・パスポートを振り返った際に感じた自分の成長や自分のよさを出し合います。

卒業まであと65日
自分にできることを考えよう

さぐる

「自分が頑張ってきたことやよさ」と「中学校生活の不安」をそれぞれ違う色の付箋紙に書き、座標軸で分けて考えることで自分たちがどのような状態にあるのか、また、自分たちの課題は何なのかを捉えることができるようにします。

見つける

全員で解決方法を話し合いながら考えます。グループを意図的に編成するなどして多様な視点で考えられるようにしましょう。

  • 同じ視点同士で
  • 違う視点の友達で

話合いにより、一人一人の考えを深めたり、広げたりします。

決める ~友達・先生に宣誓~

自分に合った具体的な実践方法を選び、個人目標として一定期間取り組みます。友達と見せ合ったり発表し合ったりするだけでなく、中学生に激励の動画コメントをもらったり、保護者や他の先生からも励ましてもらったりするなどの工夫も行い、実践に対する意欲を高めていきましょう。

板書例

イラスト/北澤良枝

『教育技術 小五小六』2021年12/1月号より

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