小4外国語活動Unit5「Do you have a pen?」指導アイデア
子供たちが楽しみながら外国語に慣れ親しむ活動を考えたい「外国語活動」の授業。小4のActivityとその他の活動をビジュアル豊かに紹介します。
執筆/沖縄県公立小学校教諭・平良 優
監修/文部科学省視学官・直山木綿子
教材/『Let’s Try! 2』
目次
Unit4「Do you have a pen?」単元計画(全4時間)主な活動
第1時
①英語で言ってみよう! バリエ1
②What’s this?
誌面18~19ページを見て、文房具の言い方を知る。
③Letʼs Watch and Think 1
映像を見て、何がいくつあるかを考えよう。
④Letʼs Play 1:I spy ゲーム
第2時
①Let’s Chant : Do you have a pen?
②リップリーディングクイズ
ALTが口パクで言っている文房具を当てる。
③Let’s Listen
登場人物の筆箱の中身について聞いて、( )に名前を書こう。
④文房具セットを比べよう。
⑤同じ文房具セットのイラストを持っている友達を探そう。
第3時
①Let’s Chant : Do you have a pen?
②Letʼs Watch and Think 2
映像を見て、世界の子供たちのかばんの中身について、気付いたことを□に書こう。
③どんな話かな? バリエ2
先生の大事にしている文房具の話を聞き、その内容を考える。
④Letʼs Play 2
文房具の絵カードを並べて、文房具を作り、友達と伝え合おう。
第4時
①Let’s Chant : Do you have a pen?
②Activity バリエ3
身近な人にプレゼントしたい文房具セットを作り、紹介しよう。
バリエ1
第1時 英語で言ってみよう!
活動の流れ
- 文房具のシルエットカードを提示し”What’s this?” と尋ねる。
- 文房具が複数あるシルエットカードを提示し、”What’s this?”と問いかけ、子供の単語だけによる回答を、It’s a/an ~.と文で言い換え、文での表現の仕方に慣れさせるようにする。その後、”How many ~?”と尋ねる。
ポイント
子供たちにとても身近な文房具ですが、シルエットカードで提示すると「いったい何なのか?」と迷ってしまうものがあります。
例えば、定規やスティックのりのシルエットは、どちらも長方形です。それらの見分けを付けるために、側面のシルエットだけでなく、上の面からのシルエットを準備するとよいでしょう。
TT(チームティーチング)の場合は、T1がクイズを出し、子供たちが答えた後に、T1がT2に Do you have ~? と尋ね、表現の導入をしていくことも効果的です。
その後、子供たちにも、Do you have ~? と尋ねるとよいでしょう。
バリエ2
第3時 どんな話かな?
活動の流れ
- 前活動のLetʼs Watch and Think 2 の内容を確認する。
- 教師の話を聞き、どんな内容か考える活動をすることを伝える。
- 教師の話を聞く。
(例)
This is my favorite pen.
This pen is a birthday present from my best friend.
Look here! (持っているペンを指しながら)
My name is printed on it!
So, this is my favorite pen.
ポイント
Letʼs Watch and Think 2 では、映像を見て、その内容を推測する活動をしました。本活動は、教師の話を聞いてその内容を推測する活動を行います。その際、具体物を見せながら、ゆっくりはっきりと伝えることを大切にしましょう。
バリエ3
第4時 Activity
活動の流れ
- 「身近な人にプレゼントしたい文房具セットを作り、紹介しよう」という目的と活動を確認する。
- 「だれに」「何を」「どんな理由で」を考えさせる。
- 文房具カードを渡すグループと集めるグループに分かれ、文房具セットを作る。
- 互いに作った文房具セットと、そのセットを作った理由を伝え合う(理由は日本語で伝え合う)。
ポイント
「身近な人にプレゼントしたい文房具セットを作り、紹介しよう」と言われても、それをすぐに考えることができない子供もいます。学級の実態に応じて、活動内容を前時に伝えてもよいでしょう。
本活動では、「一年生にプレゼントしたい文房具セット」「お絵かきが好きな妹のための文房具セット」など、いろいろな文房具セットが出てきます。その中には、「大学生のお兄ちゃんのための文房具セット」として、大学の授業で使うためのiPadやノートパソコンなど、これまで慣れ親しんでいないものが出てくることもあります。このようなアイデアを称賛し、どんどん新たな言葉に出合わせていきましょう。
構成/浅原孝子 イラスト/荻野琴美(オーデザインチャンネルズ)
『教育技術 小三小四』2021年10/11月号より