小4外国語活動Unit4「What time is it?」指導アイデア
2020年からスタートした「外国語活動」。授業において、さらに子供たちが楽しみながら外国語に慣れ親しむ活動を考えたいところです。小4のActivityとその他の活動をビジュアル豊かに紹介します。
執筆/沖縄県公立小学校教諭・平良 優
監修/文部科学省視学官・直山木綿子

目次
Unit4「What time is it?」単元計画(全4時間)主な活動
教材/『Let’s Try! 2』
第1時
①どんな学習をするのかな?
誌面14~15ページを見て、学習内容を予想する。
② Letʼs Chant : What time is it?
時刻の尋ね方や答え方に慣れ親しむ。
③日課の時刻を言おう! バリエ1
いろいろな日課の時刻を英語で言う。
④ポインティング・ゲーム
時刻の言い方に慣れ親しむ。
第2時
①Let’s Chant : What time is it?
②Letʼs Watch and Think 1
どのようなことを伝えているかを推測し、映像を見て、時刻と日課を線で結ぶ。
③先生の日課を知ろう!
④自分の日課と時刻を伝えよう。
⑤ミッシングゲーム
日課の言い方に慣れ親しむ。
第3時
①Let’s Chant : What time is it?
②Letʼs Watch and Think 2 バリエ2
時計を完成させ、世界の都市の時刻と日課を線で結ぶ。
③Let’s Listen
登場人物の好きな時刻を聞き取り、時計を完成させる。
④互いのお気に入りの時刻と日課を伝え合う。
第4時
①Let’s Chant : What time is it?
②Activity バリエ3
お気に入りの時刻とその理由についてやり取りをする。
バリエ1
第1時 日課の時刻を言おう!
活動の流れ
- 教師のジェスチャーが、何の日課を示しているかを考える。
- その日課について自分が行っている時刻を言う。

アイデア
時刻の言い方に慣れ親しませるために、算数の学びを取り入れた実践を紹介します。子供たちは、2学年、3学年で「時間と時刻」の学習をしています。そこで、ジェスチャーを入れながら、次のような問題に挑戦しました。
I went to bed at 10 p.m.
I slept for 8 hours.
What time did I get up?
6 a.m.
That’s right!
I went to a restaurant with my family at 11a.m.
I came back after 3 hours.
What time did I come back?
2 p.m.
このような活動をすることで、まとまりのある英語の内容を推測するとともに、時刻の言い方に慣れ親しませることができます。ジェスチャーで伝わらない場合は、算数の授業で活用した数直線を用いてもよいでしょう。
バリエ2
第3時 Letʼs Watch and Think 2
活動の流れ
- デジタル教材の「通し映像」を視聴する。
- 国と時刻を判断し、その国の時計を完成させる。
- 時計と日課を線で結ぶ。
「通し映像」は、ロンドン、東京、サンフランシスコ、ニューヨークの順に映像が流れます。それらの映像を視聴し、時計と日課を線で結び、完成した誌面を見せて、世界には時差があることに気付かせていきます。
アイデア
上記のように、時差があることに、最後に気付かせるという展開もあります。しかし、あえて東京の映像のみを先に視聴させ、「東京が正午のとき、他の国は何をしているかな?」と発問したうえで、その他の国の映像を視聴させてはどうでしょうか。
例えば、ロンドンの映像を視聴する際、“Hi, this is Grace. I’m in London.”の台詞で映像を止め、「東京が正午のとき、ロンドンで何をしているのかな?」と問いかけると、「寝ているよ。夜中かな?」と答えます。続けて「東京が正午のとき、夜中なのかな? 何時だと思う?」と予想させて、映像の続きを視聴させます。このような展開にすることで、映像を視聴するワクワク感が高まります。
バリエ3
第4時 Activity
活動の流れ
- 「友達に自分のことを知ってもらうために」という目的を確認する。
- 自分のお気に入りの時刻と理由を誌面に書き込む。
- 互いのお気に入りの時刻と理由を伝え合う。
前時のLetʼs Listenでは、次のようなやり取りに慣れ親しみました。
<スクリプト>
さよ: I like 3 p.m.
友達: Why?
さよ: Itʼs “Snack Time.” I like sweets.
このように “Why?” を用いたやり取りを行います。
アイデア
子供たちが、前単元の Unit 3 で学習した曜日の言い方を取り入れ、「自分の好きな曜日の時刻と理由を伝えよう」という活動にします。
Hello. On Sunday, I like “10 a.m.”
Why?
It’s “sport time.” I like volleyball.
お互いのことを伝え合った後は、その情報を基に、Who am I? クイズを行うこともできます。
構成/浅原孝子 イラスト/荻野琴美(オーデザインチャンネルズ)
『教育技術 小三小四』2021年8/9月号より