子どもが主体的に活動できる!小1小2二学期の教室掲示の工夫
二学期は、子供たちも学校に慣れてきて、自分の学級をさらに意識するようになります。教室に入ると、安心して楽しく過ごせる、居心地のよい教室環境を整えていきましょう。
執筆/東京都県公立小学校主任教諭・栁生実華
目次
係の掲示板を作ろう
二学期になると、子供たちの主体的な取り組みとなる係活動も積極的に進めていきましょう。
積極的に係活動を進めていくにあたって、係活動の掲示板を設けてみましょう。掲示板には、係ごとのポスター(係の名前、メンバー、活動内容など)と、係へのお願いを掲示します。ポスターには、メンバーの写真もあると、一目で分かってよいですね。
また、係へのお願いは、「○○してほしい」など、みんなからの願いを書かせるようにします。みんなの願いを受けて、活動を工夫することで、係活動は、「みんなのために」という意識が高まります。
学級会コーナーの設置
クラスみんなでやりたいことを話し合って、みんなで決める学級会も、少しずつ司会を子供たちに任せて自分たちで進められるようにしていきます。学級会コーナーには、次の学級会の日時や議題(話し合うこと)や提案理由(話し合いたい理由)、決まっていることなどを掲示します。
司会グループのメンバーも決まり次第、ホワイトボードなどに掲示しておくと、「次は自分たちが司会だ!」と子供たちの意欲を高めて、学級会に臨むことができます。
議題ボックスを設置し、話し合いたいことを入れてもらうようにするのもよいですね。
学級の足あとを残そう
入学してから、一年生を迎える会や初めての給食、掃除などできるようになったことがたくさんある一年生。自分たちが今までどんなことを経験して、成長してきたのかが分かるように掲示します。活動の様子などを写真に撮っておくと、そのときの様子がよく伝わります。
また、今後の予定を短冊に書いて、掲示しておきます。こうすることで、「次の行事は運動会だね」と、今後のことに子供たちから興味をもつようになります。行事が一つ終わるごとに、短冊に花丸をして「みんなが協力して、運動会は大成功だったね」などと声かけすることで、行事への達成感を高めることもできます。
〈教室前面〉
〈教室背面〉
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2021年8/9月号より