「おおきなかぶ」でお話を読む活動とは 【小1国語 京女式書くことの指導】6

連載
吉永幸司の京女式「書くことの指導」
【小1国語】1年生の賢い子を育てる「京女式 書くこと指導」

今回は、小1の人気教材「おおきなかぶ」でお話を読む活動をどのように進めるかの指導です。ノートに書き写す時間も確保しましょう。単行本『はじめてのひらがな、カタカナ 1年生担任の京女式国語の教育技術』(小社)を再編集して、1年生の国語の指導ポイントをわかりやすく紹介するシリーズです。

執筆/京都女子大学附属小学校特命副校長・吉永 幸司

読むことが面白いと思えるように

お話を読む活動では、音読をすることと場面ごとに登場人物が増えることが面白いと思えるようになります。さらに、音読では、繰り返し出てくる言葉や文から、言葉の響きの快さを経験します。

また、場面ごとに登場人物の行動から、思ったことや気持ちを考える学習が増えていき、話合いが多くなります。

登場人物や場面の出来事のようにお話を読む上で大事な言葉を板書し、読むことの学習は面白いと思える気持ちになるように指導をします。7月になって丁寧に文字が書けていることは、4月からの授業の成果です。

子供のノート例1


日付・題名など必要なことを書いているのがこのノートのよいところです。ひらがなも一文字ごとに丁寧に書こうという気持ちがノートに表れています。初めてひらがなを学習したときのように、丁寧に文字を書くという気持ちをもち続けるように指導をします。


登場人物が出てくる順番を場面と合わせて書いています。これは板書をそのまま写したノートです。板書は、子供が使用しているノートに縦のマス目の数を合わせると、文字を抜かすことがなくなります。ノートに書き写す時間を確保することが大切です。

子供のノート例2


マス目のノートは文字を正しく書く力を育てます。しかし、「まだまだ、まだまだ」のように長い語を書かせるときにはマス目が足りません。このようなときは、どのマスに何を書くかという指導が必要です。


教材研究や授業を考えるとき、板書のことも計画に加えることが大事です。そのとき、子供のノート見開き2 ページを1枚の黒板として考えることをおすすめします。

どの言葉や文を書くか、あるいは、行を変えるとわかりやすくなるかどうかなど、細かいところに目を向けるようになります。つまり、子供のノートに合わせた板書をするとよいノートを書くようになります。板書計画を授業の前にしておくことが1年生の指導を成功させます。

 発問を上手にするコツ
発問は短く、具体的な内容を求めるようにします。例えば、「お話に出てきた人がたくさんいますがだれでしょう」というより、「お話に出てきた人が二人います。だれとだれでしょう」と1文を2文に分けてする発問です。

また、「『とうとう』のあとに書いてある文を読みましょう」と指示し「かぶはぬけました」と音読の文を見つけさせるという方法です。短い言葉で話すことは、聞く力を育てます。さらに、聞いたことを基に書くことを学習活動に広げると考える力が育ちます。

「のばすおん」も学習しよう

「おとうさん」「いもうと」など、「お」段の伸ばす音も学習します。

子供のノート例3

<ダウンロード資料>

<ワークシート>ただしくかきましょう

吉永幸司(よしながこうし)
京都女子大学附属小学校特命副校長
滋賀大学学芸学部卒業。滋賀大学教育学部附属小学校教諭(26年間)、同副校長、公立小学校校長、京都女子大学教授・同附属小学校校長。国語指導、道徳指導に長年携わる。国語教育、道徳教育の大家として定評が高く著書も多数。『教育技術ムック 考える子どもを育てる京女式ノート指導術 小学校国語』小社ほか。

構成/浅原孝子

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