夏休みの事前指導! 2学期に元気に登校できるように
子供たちが夏休みを有意義に過ごし、2学期に元気に学校に登校できるように、夏休みの事前指導をしておきましょう。
執筆/熊本県公立小学校教諭・一法師文明
目次
2学期の始業式の日の朝の児童の様子
夏休みの事前指導(例)
安全面や健康面について、朝の会や帰りの会で話をしたり、学級活動の時間に話し合ったりするなど、夏休みまでに計画的に指導しておきましょう。
安全面について(例)
- 交通ルールを守りましょう。
- 遊びに行くとき、「いつ帰るのか」「どこで遊ぶのか」「誰と遊ぶのか」「何をして遊ぶのか」を伝えて遊びましょう。
- 「いかのおすし」を守りましょう。
健康面について(例)
- 規則正しい生活をしましょう。
- 早寝早起きをしましょう。
- 虫歯の治療をしましょう。
- 好き嫌いをせずに何でも食べましょう。
学級活動(3)の実践 夏休みを思いっきり楽しもう
夏休みが終わったときに、どのような自分になっていたいのか、夏休みが始まる前に考えておくことで、子供たちが充実した夏休みを送れるようにしましょう。子供たちの「よし、やるぞ!」という意欲を引き出すために、学級活動の時間に夏休みのめあてを意思決定できるようにしましょう。
事前の活動
事前に、「夏休み後、どのような自分になっていたいか」をアンケートで調査します。
本時
①【つかむ】
アンケート結果をもとに話し合い、みんなが夏休みを楽しみにしていることや、夏休みにやりたいことがたくさんあることに気づけるようにします。
②【さぐる】
①【つかむ】をもとに、夏休みが終わったときに、どんな自分になっていたいのかを、さらに具体的に探ります。キャリア・パスポートなどを参考に、春休みや去年の夏休みを振り返って意見を出し合います。
③【見つける】
なりたい自分になるために、夏休みに取り組むことを友達や上級生の考えを参考にたくさん見つけます。
手立て(例)
- 班活動を取り入れ、これまでの夏休みの過ごし方でよかった点を出し合います。
- 6年生や中学生のメッセージ動画を参考にして話し合います
④【決める】
どんなことをするか、具体的にめあてを書きます。③【見つける】で、みんなで考えためあてを参考にし、自分に合っためあてを具体的に決めるようにします。
事後の活動
めあてが決まったら、学級通信で紹介しましょう。家庭でも励ましの言葉をかけてもらうことで継続的な取り組みになります。
めあてを立てただけ、書いただけにならないように、周囲の励ましや自己評価による振り返りも大切にしましょう。
「夏休みの宿題忘れ」をなくすために!
夏休みの宿題や2学期の始業式の日に提出するものを封筒等に入れて、子供たちが持ち帰るようにします。
イラスト/高橋正輝
『教育技術 小五小六』2021年6/7月号より