学習規律が乱れがちな6月、学級経営を振り返ってバージョンアップ!
子供が学級のルールや担任にだんだんと慣れてくる6、7月は、4月から確認してきた学習規律や学校生活のルールが疎かになる時期とも言えます。この時期に学級経営を振り返り、バージョンアップするためのポイントを解説します。
執筆/北海道公立小学校教諭・佐野正樹

目次
6、7月の学級経営は難しい……


学級が不安定になる時期は、6月、11月、2月だとよく言われます。6、7月は、子供が学級のルールや担任にだんだんと慣れてくるころです。慣れてくるのはよいとしても、4月から確認してきた学習規律や学校生活のルールが疎かになる時期とも言えます。
また、教師にとっては、運動会などの大きな学校行事や校内研修が本格的に動き出す時期です。忙しさから余裕がなくなり、今までより子供との距離が離れてしまうことも考えられます。
だからこそ、この時期に一度、学級経営を振り返ることが大切になってきます。
学級経営を振り返ろう
学級経営を振り返るときに大切にしたい視点がふたつあります。
1 授業づくりの視点で振り返ろう
ひとつは、教師の意図的、計画的な指導のもとに、子供が主体的に取り組めているかを見る視点です。

2 学級づくりの視点で振り返ろう
もうひとつは、教師の適切な指導によって、子供が自主的によりよい学級づくりができているかを見る視点です。
ここでは、係活動、学級会、学級集会などの学級づくりにおいて、子供が自発的、自治的な活動に参画できているかを確認することが大切です。
