がんばりや成長を認め合う集会活動
7月の集会活動は、これまでの集会経験を生かしたいものです。一学期のまとめとして、「一緒に活動をしてきた友達と互いのがんばりを認め合ったり、クラスの成長をみんなでふり返ったりすることができる会」にするとよいでしょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・源 憲一
目次
7月上旬
学級目標ふり返り
集会立ち上げ
分担・準備
役割はみんなで分担できるようにする
集会の役割は、みんなで分担して一つの集会をつくる経験をたくさんさせることです。
分担を決めるときは、みんなに役割があるようにしていきます。一人一役でもよいし、クラスの係ごとに分担してもよいでしょう。集会までに、何を準備すればよいか計画を立て、掲示物などで確認できるようにしておくと、子供たちが自分から取り組みやすくなります。
話合い
話合いと集会をつなげる
集会の準備を進めていく中で、うまくいかないことやみんなで相談したいことが出てくると思います。そんなときは、教師がすぐに解決してしまうのではなく、「じゃあ、みんなで話し合ってみようか」と子供たちに投げかけてみます。このときが話合いのチャンスです。
実践
集会プログラム(例)
ふり返り
集会をふり返る時間を設ける
集会の終わりには、「楽しかったかどうか」とともに、集会のめあてや学級目標に合わせたふり返りも行いましょう。今回の集会活動でどんな力を身に付けたかを子供と一緒に確認し、掲示物などで残しておきます。次の活動を計画するときには、そのふり返りを基にめあてを立てたり、活動を計画したりするとよいでしょう。
プログラムのアイデア
思い出ビンゴ
- 9マスのビンゴカードを用意し、グループで一学期の楽しかったことやがんばったこと、成長したことを出し合いながら、9マスを埋めます。
- 一グループずつ、マスに書いたことをそのときのエピソードとともに発表します。
- 同じエピソードを書いていたグループは○を付けることができます。一列そろったらビンゴです。
学級のあゆみ(歴史)として教室内に思い出を掲示しておくと、ヒントになります。
ふり返りすごろく
- 1人一枚、八つ切りの画用紙に一学期にあったクラスの出来事を書きます。これがすごろくの一マスになります。このときにあらかじめ、「○マス進む」や「一回休み」などの特別マスの担当を決めておくとよいでしょう。
- 大きなサイコロと駒(グループに一つ)を用意します。
- 1を床につなげて置きます。
- グループ内でサイコロを振る順番を決めて、グループ対抗ですごろくを楽しみます。
学級目標を進化させるセレモニー
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2021年6/7月号より