6月・7月の保健指導〜学級活動(2)の取組〜
6月、梅雨の時期は、じめじめとした日が多くなってきます。また、気温も高くなり始める時期です。コロナウイルスなどの感染症を防ぎ、気候の変化に負けずに過ごすために、一人ひとりがめあてを立てて健康に過ごせるような取組を行っていきましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・阿部美弥
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目次
学級活動(2)として取り組む
感染症を予防して元気に過ごすためには、「手を洗いましょう」「ハンカチで手を拭きましょう」と、教師が呼びかけるだけでなく、子供たち自身が「どんなことが必要か」を考えていき、主体的に実践していくことが大切です。学級活動(2)の授業で考えてみましょう。
❶自分たちの日々をふり返る
まず、自分たちがどんな過ごし方をしているのかを、アンケートなどを用いて事前に確認します。子供たちの生活の様子を見て、あらかじめ教師が気付かせたい点を考えておくことも大切です。
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事前のアンケート例
- 正しく手洗いをしているか(石けん・回数・時間)
- うがいをしているか
- ハンカチで手を拭いているか
- マスクを正しく着けているか
- バランスのよい食事をしているか
❷ウイルスに負けない体をつくるためにはどうしたらよいかを考える
自分たちの実態を知り、実態を改善していくためにはどうしたらよいか、具体的なアイデアを出し合います。
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このとき、養護教諭に来てもらい、一緒に授業をすることも考えられます。石けんを使っての手洗いの大切さ、ハンカチで水分を取ることの必要性などを伝えてもらうのも効果的です。
❸一人ひとりが取り組むめあてを立てる
自分が取り組むめあてを決めて、めあてカードに記入します。
めあてカード例
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❹実践する
1週間程度、毎日自分の決めためあてに取り組みます。できたら、めあてカードに色を塗るなど、記録ができるようにします。教師は、めあてを進んで実践している児童をほめていきます。
❺ふり返る
1週間、取り組んでみてどうだったかを全体でふり返ります。「これからも元気に過ごしていくために、手洗いやうがいをきちんとがんばろう」という気持ちをもてるよう、決めためあてを実行したことをほめ、お互いに認め合います。
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イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2021年6/7月号より