小1生活「なつがやってきた」指導アイデア

執筆/青森県公立小学校教諭・蛯澤麻美
編集委員/前・文部科学省教科調査官・渋谷一典、文部科学省教科調査官・愛知淑徳大学准教授・加藤智、青森県六ヶ所村教育委員会 学務課指導グループマネージャー・木村智

期待する子供の姿

知識及び技能の基礎

夏の自然や草花、昆虫を観察したりそれらで遊んだりする活動を通して、夏の自然の様子や自然を利用したり遊ぶものを作ったりすることの楽しさや春との違いに気付く。

思考力、判断力、表現力等の基礎

夏の自然や草花、昆虫を観察したりそれらで遊んだりする活動を通して、夏の特徴や他の季節との違いを見付けたり、遊びを工夫したりすることができる。

学びに向かう力、人間性等

夏の自然や草花、昆虫を観察したりそれらで遊んだりする活動を通して、それ らを取り入れて自分の生活を楽しくしようとする。

単元の流れ(6時間)

夏についてお話ししよう(2時間)

  • 夏について知っていることを出し合う。
  • 校庭で自然遊びをし、見付けたものを発表する。
子供1「桜の木が緑色になったね。花が大きくなったね。」子供2「セミの鳴き声がするね。暑くなったね。」

評価規準等
 これまでの経験や身近な自然の様子から、春から夏へと季節が移り変わっていることに気付いている。   
 季節の変化や特徴を確かめながら、身近な自然を楽しんでいる。

※評価規準等の=知識・技能、=思考・判断・表現、=主体的に学習に取り組む態度の観点を示しています。

公園に行き、「夏」と仲よしになろう(3時間)

  • 夏の植物を見付けたり、草花遊びや虫とりをしたりして楽しむ。
  • いろいろな草花遊びや水遊びを試しながら、遊びを工夫する。
  • 公園を利用する人や支えている人と関わる。
自然の中で虫取りや植物観察する子供達

評価規準等
 諸感覚を生かして、夏の自然に関わったり、遊びを楽しんだり、友達と遊び方を工夫したりしている。
 公園は、多くの人が利用していることやそれらを支えている人がいることに気付いている。

「夏」と仲よしになったこと、分かったこと、楽しかったことなどを発表しよう(1時間)

  • 校庭や公園での遊びを終えて、分かったこと、楽しかったことなどを発表する。
  • ふり返りを紹介し合う。
子供「虫とりをして楽しかったよ。 」

評価規準等
 身近な自然は、いろいろな遊びに利用できることに気付いている。   
 身近な夏の自然を取り入れて、自分の生活を楽しくしようとしている。

活動のポイント1 
子供同士の関わりや意見交換の機会を意識しよう

本単元では、身近な自然を観察したり、友達と関わりながら夏の遊びを楽しんだりする活動を通して、春から夏への変化や夏の特徴、季節によって生活の様子が変わることに気付くことをねらっています。

プランターに水やりする子供、土遊びをする子供たち、昆虫を観察する子供

春に体験した遊びを行い、気付きを交流し合ったり、自分のお気に入りの場所(マイツリー、おすすめエリア)などを観察して、気付いたことを友達同士で交流し合ったりする活動を設定するとよいでしょう。  

マイツリーに抱き着く子供達、花で首飾りや冠を作る子供達

その際、友達のよさに気付くように、教師が友達の変化についても意見交流するように働きかけていきましょう。そうすることで、子供たちは、自然の変化に気付きながらも、友達の変化や気付かなかったよさに気付くようになります。

活動のポイント2 
公園を利用する人や支えている人との出会いを生かそう

学区内の誰も遊んでいないただの空き地と、みんなが遊んでいる公園のなかの様子が比べられるように、映像などを用意し、何が違うのかを考えさせるとよいでしょう。

子供1「草が短く刈られているよ。誰がやってくれたのかな? 」子供2「保育園の子がお散歩に来ていたよ。」

その違いがなぜあるのかを考えることで、いろいろな人が公園を利用していること、安全に遊具や自然物を使って遊べるように公園を整備してくれる人がいることに気付くでしょう。

子供1「毎日散歩している人がいるよ。」子供2「公園には、滑り台など、楽しいものがあるよ。きれいにしてあるけど誰か掃除しているのかな? 」
子供1「トイレをきれいに掃除している人がいたよ。」子供2「お花の手入れをしている人を見たよ。」

これらの人との関わりを通して、子供たちは決まりやルールを守ることの大切さを理解したり、地域の人への感謝の気持ちをもったりすることができるでしょう。  

このような活動を発展させていくことで、子供たちは自分の周りにも、自分たちの生活を支えてくれる人がいることに気付くようになります。

評価のポイント 
伝え合う活動から友達のよさを見付けよう

すぐに友達のよさを伝えることができない子も少なくありません。そこで、公園で遊んだ後に、公園で遊んでいるときの写真や動画などを見て、友達と関わってどんなことを思ったのかを伝え合う場を設けてみましょう。

子供のコメントは、カードにして常時掲示し、付け加えられるようにしていくことも有効です。このような活動を繰り返すことで、日常的に友達のよさに目を向けたり、友達に感謝の気持ちを伝えたりすることができるようになります。

〈カードの例〉

たのしかったよカードの例
○○さん ○○がいっしょにできてたのしかったよ。
ありがとうカードの例
○○さん こまっていたとき、こえをかけてくれてありがとう。
すごいねカード例
○○さん 虫の名まえや花の名まえとかしっていて、すごいね。

イラスト/高橋正輝

『教育技術 小一小二』 2021年6/7月号より

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