どんな学級にしたいの?学級経営の構想を立てるポイント
学級経営のスタートにあたり、まずは教師自身が担任として、「どんな学級にしたいのか」というイメージをもちましょう。ノートに書いたり同僚と話したりしつつ、楽しく「夢」を描きましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・杉本竜太
目次
学級経営の方針を立てる
学校や学年の経営方針を基に、学級経営の大まかな方針を構想しましょう(具体的な学級経営方針は、学級の実態を把握してから設定します)。
一年間のおおよその見通しをもつ
①学校行事や児童会活動などの年間計画とそれぞれのねらいを確かめる
すでに各学校で予定が決まっている学校行事や児童会活動の計画やねらいを確かめ、それぞれのねらいに沿って、どのように取り組むか、コロナ禍ということを踏まえ、変更があることも想定しながら、おおまかな指導計画を立てます。
②各教科等の関連や具体的な手立てを考える
各教科等の年間指導計画を確かめながら、それぞれの関連を図ったり、一年間を通した手立てなどを考えたりして、より具体的な構想を立てましょう。
③学期ごとの指導のねらいをもつ
一年後にめざす子供の姿を考え、学期ごとの指導のねらい(重点)を設定します。
学級づくりのポイント
同学年の教師と相談する
学校や学年経営の方針のもとに、自分がどんな学級経営をしていくのかを考えることが大切です。学校や学年の経営方針を理解し、同学年などの教師と相談をしながら考えましょう。
「学級づくり」の視点をもつ
子供同士が関わり合い、よりよい関係を築くようにしたいものです。一人ひとりが育つとともに、学級としての集団の質を向上させるという視点を大切にしましょう。
実態を把握する
学級経営の方針を基に4月の学級経営に臨むと、子供や学級の実態がより具体的に見えてきます。それを学級経営案につなげるようにしましょう。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2021年4/5月号より