ぬまっちが目標とする教師&子供を惹きつけるコツ|沼田晶弘の「教えて、ぬまっち!」

子供たちの自主性を引き出す斬新でユニークな実践が話題の「ぬまっち」こと、沼田晶弘先生 。今回は、「ぬまっち先生は、 誰か目標としている人はいますか? またどのようにして子供たちの心を惹きつけられるようになったのですか?」という読者からの質問に答えていただきました。

目次
誰かを目標にするのではなく、自分の信じる道を歩いてきた
まず、ボクの理想とする教師像は誰かと聞かれたら、「誰もいない」と答えるだろう。
と言うと、「道なき道を歩いてきた」とか、「あえて人のやらないことをやってきた」と捉えられてしまいそうだけれど、そういう意味ではない。「こうしたほうがよいな」「このほうが子供たちにとってよさそうだ」と思って、その都度自分なりに選んできた道が、たまたま他の人と違っていただけ。
ボクの指導法は、「ユニーク」とか「斬新」と言われるけれど、「誰もやらないことをやろう」と考えているわけではないし、むしろ自分の中では普通のことだと思っている。
「子供を惹きつけよう」とは考えていない
「なぜ子供たちを惹きつけられるのか」という質問に対しては、ボクは子供を自分に惹きつけようとは考えていないんだよね。「惹きつける」って、外見的にものすごくかっこいい人とか、美しい人がやるものじゃないかな?(笑)。
そもそもボクには自分がクラスや子供たちの中心にいたいという発想はない。
ボクはとにかく「どうしたら子供たちが話を聞いてくれるかな?」「どうしたら子供たちは自分で考えるようになるのかな?」と考えているだけ。
そして、子供たちに自分の頭で考えてもらうために、自分事化できるような伝え方やアプローチの方法を工夫しているつもりだ。
そういう意味では、子供たちが何かを自分事化し自分で考え出したら、ボクからどんどん離れていってもいいと思っている。