3・11 東日本大震災から10年 子供に勧めたい1冊
2011年3月11日の東日本大震災から10余年が過ぎました。多くの苦しみや悲しみを抱えながらも復興に向かい、たくましく生きている人たちの物語から、希望とは何かを子供たちに伝えましょう。
執筆/福岡県公立小学校教諭・下川美佳
目次
震災から学ぶ「いのち」と「希望」
実話をもとにした絵本
実話をもとにした絵本を紹介することで、子供たちの受け止め方もより深くなります。子供たちの実態に応じて本を紹介するようにしましょう。
『ひまわりのおか』
文/ひまわりをうえた八人のおかあさんと葉方丹
絵/松成真理子
岩崎書店
『きぼうのかんづめ』
文/すだやすなり
絵/宗誠二郎
株式会社ビーナイス
『おもかげ復元師の震災絵日記』
作/笹原留似子
ポプラ社
『希望の牧場』
著/森絵都
イラスト/吉田尚令
岩崎書店
メッセージ性の強い作品
実話だけに限らず、メッセージ性の強い作品も多く出版されています。高学年ならではの感じ方も期待できます。
『希望の地図』
著/重松清
幻冬舎文庫
『あのひのこと』
絵・文/葉祥明
佼成出版社
『流木のいえ』
作/石川えりこ
小学館
防災意識を高める
学校によっては、地震や津波の避難訓練なども行われるでしょう。紹介するだけでも、子供たちの防災意識が高まります。
『[新版] クレヨンしんちゃんの防災コミック 地震だ!その時オラがひとりだったら』
キャラクター原作/臼井儀人
監修/永田宏和
双葉社
『教育技術 小五小六』2021年2月号より