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【3つの事例で見る】トラブル発生時の保護者対応の仕方とは

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知っておきたい「保護者対応」関連記事まとめ

3つの事例を題材に、保護者対応の仕方を解説します。

執筆/東京都公立小学校教諭・谷平真佑子

トラブル発生時の保護者対応の仕方とは
イラストAC

その日のことはその日のうちに

学校で起きたことは些細なことでも、できるだけ早く保護者に伝えることがベストです。

保護者から連絡が来てから「把握しています」と伝えても印象はよくありません。また、そのこと自体に不快感をもつ人もいます。その日のことはその日のうちに片付けましょう。

友達関係のトラブル

友達同士のトラブルは、目撃証言があれば状況を把握しやすいでしょう。しかし、誰も見ていない場合は、事実確認も本人たちの証言でしか確かめられないので、少し厄介です。

事例1

放課後、Aさんの母親から電話があった。Bくんから嫌がらせを受けているということ。態度や見た目のことで嫌なことを言われたり、暴言を吐かれたりしているということだった。翌日、子供同士を交えて事実確認と話合いをして、本人同士は納得して終えた。しかし、その日の放課後、今度はAさんの話を聞いた父親から電話があった。「Bくんが反省している態度がない」「Bくんの謝罪も言葉だけだったということを先生は見てとれなかったのか」と激怒していた。

ここで問題だったのは二つ。本当はAさんは納得していなかったのに、納得したと教師が思ってしまったこと。そして、「こういう話合いをしました」ということを具体的に保護者に伝えなかったことです。きちんとお互いが納得いくまで話し合い、その結果を保護者に伝えるところまでやらなければ、保護者は余計に心配してしまうということが身に染みた一件でした。

事例2

Cくんの母親から連絡帳で連絡があった。同じ班の人に、やってもいないことで責められたり、嫌なことを言われたりしているということ。本人はもう学校へ行きたくないと訴えているということだった。連絡を受けた後、本人や周りの人からの聞き取りと話合いの場を設けた。保護者にはその話合いの内容や学校での経緯を電話で伝え、今後はより注意深く見ていくことを伝えた。

友達とのトラブルは日々起こってしまいますが、こちらが常にアンテナを張ったり、子供たちとコミュニケーションを大事にしたりして、子供がなんでも相談できる信頼関係をつくることが大切です。子供との信頼は保護者との信頼にもつながります。

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