特別な支援が必要な子をどう支援するか
特別な支援が必要な子に対して、私たち教師には何ができるのでしょうか。どのような支援をすればよいのでしょうか。学級でできる支援の仕方を紹介します。
執筆/東京都公立小学校主任教諭・小田友美
目次
支援が必要な子
特別支援について、学校でも多くの研修がさかんに行われていることでしょう。
40人学級では2〜3人ほどの児童が発達障害にあたり、特別な支援を必要とすると言われています。
発達障害には、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、高機能広汎性自閉症スペクトラム(ASD)などがあります。この名称については、変化しています。また、複数の発達障害を持っている児童もいます。
自分の学級にも、これらの障害に当てはまると感じる児童がいるかもしれません。しかし、安易に該当児童や保護者に対して発達障害の疑いを伝えてはいけません。あくまで判断するのは、医者や医療機関です。
では、私たち教師には何ができるのでしょうか。どのような支援をすればよいのでしょうか。学級でできる支援の仕方を紹介します。
理解する
どんなことが苦手なのか、どんなことが得意なのかを知ることが大切です。子供が困っていることや保護者の思いを聞きます。
手立てを考える
学習や生活で、できる支援をみんなで考えましょう。一人でではなく、学年や学校全体で取り組みます。学習教材を作ったり、生活のルールを見直したり、できる範囲で改善できる方法を見付けましょう。
自己肯定感を高める
一つひとつ子供ができたことを増やしていきましょう。ほめる・認める・共感することで自己肯定感を高め、自分自身を好きになってもらいましょう。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2021年2月号より