小3算数「□を使った式」指導アイデア(1/4時)《未知の数量の関係を□を用いて表す》

執筆/福岡県公立小学校教諭・森真子
編集委員/文部科学省教科調査官・笠井健一、福岡教育大学教授・清水紀宏

本時のねらい

本時1/4時

数量の関係に着目し、未知の数量を□を用いてその関係を表す活動を通して、未知の数量を求めることができるようにする。

評価規準
未知の数量の関係を□などを用いて表し、加法と減法の相互関係を用いて、□に当てはまる数を求めることができる。(知識・技能)

2人の子供に話しかける先生の様子

問題1

お話を式で表しましょう。

おりがみが38まいあります。なんまいかもらいました。全部で50まいになりました。

お話のなかで分からないのは、なんの数ですか?

何枚もらったかが分かりません。

分からない数を□と考えてみましょう。問題文の 「なん枚かもらいました」の部分を□枚とすると、どう言い換えられますか。

「□枚もらいました」です。

学習のねらい

分からない数を□とすると、どんな式で表せるか考えよう。

※ここで、場面と数量を対応させて考えることができるようにお話の絵カードを一人ひとりに渡します。子供はカードの裏に絵に対応する数値を書いて、並べる活動をします。

見通し

お話の絵カードの表と裏の表記例

3枚の絵の裏に数を書きましょう。

絵を見て、お話の順に並べてみましょう。

並べたら、数を確かめながら式を考えてみましょう。

分からない数を□にして……、たし算になりそう。

自力解決の様子

※Aの子に対しては、お話の順を一緒に確かめながら、カードを並べられるように支援する。

A つまずいている子
お話の通りにカードを並べることができていない。

B 素朴に解いている子
カードを並べることはできているが、お話の順に式を表すことができていない。例)50-38=□

C ねらい通り解いている子
お話通りにカードを並べて、38+□=50と、式を表すことができる。

学び合いの計画

イラスト/小沢ヨマ・横井智美

『教育技術 小三小四』2021年2月号より

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