保護者も参加しやすいコロナ禍での授業参観アイデア

コロナ禍においても、子供たちは日々成長し続けています。その成長を保護者に伝えられる授業参観にするポイントを紹介します。

執筆/神奈川県公立小学校教諭・塚本裕美

コロナ禍の授業参観

コロナ禍において保護者に何をどう伝えるか

コロナ禍の今は、感染予防の観点で、保護者が学校に来る行事や授業参観などの実施を控えたり、方法を工夫して実施したりしてきた学校がほとんどかと思います。

ただ、どんな状況下においても、子供たちは学校で多くのことを学び、日々成長し続けています。その成長をどのようにすれば保護者に伝えていくことができるでしょうか。

また、一年生の保護者は、友達と仲よくできているか、授業中は集中して学習できているかなど、不安なことがたくさんあることでしょう。保護者が安心できる時間になるように、これまで観ることができなかった普段の学習の様子を参観してもらう工夫も必要です。

心配する保護者

授業アイデア 何をどう伝えるか

生活科「大きくなったよ! 自分」発表会

自分の成長を、カレンダーや紙芝居などにまとめて発表します。発表会の司会や質問・感想などをインタビューする係をつくってもよいでしょう。発表する子供の保護者が参観できるように調整しましょう。

生活科 おもちゃランドへようこそ

動くおもちゃを作って、「おもちゃランド」に保護者を招待します。時間で区切って、保護者の人数を調整したり、広い場所で行ったりする工夫が必要です。

「おもちゃランド」に保護者を招待

生活科 むかしあそびをたのしもう

凧揚げや竹馬、竹とんぼなど、屋外でできる遊びを保護者と一緒に楽しみます。体育館も使用できれば、はねつきやこま回し、お手玉などもできます。

音楽科 ミュージックパーティー

合唱や合奏、ダンスを発表したり、手遊びで一緒に遊んだりします。学級のオリジナルソングを歌うなどの工夫もできます。司会進行の役割を決めて、子供たちで行うことも考えられます。広い場所で実施しましょう。

※楽器の扱いは十分に気を付けましょう。

学活 係発表会

三学期になって、係を再編成する学級もあるでしょう。再編成の前に、二学期の係活動のまとめとして取り組んだことやがんばったことを発表します。互いの活動を認め合い、3月までの活動につながるような時間にしていきましょう。保護者に、教科だけでなく、学級活動を見てもらうのも意義深いことです。

保護者に伝わる一工夫

コロナ禍により、学校に来ることが例年よりも少なくなっている今、保護者にとって、これまでの学習や活動の様子が分かることはうれしいことであり、安心できることでもあります。

学習過程を掲示する

どのような学習の流れで本時に至るのか、子供たちがどのような活動をしてきたのかが分かる掲示をしましょう。子供たち自身が「分かる」だけでなく、保護者にも伝わります。

音読発表会までの流れ
わくわくおもちゃランドの掲示

これまでの学びの履歴を展示する

図工などの作品を教室や廊下に展示しましょう。保護者に見てもらう機会がなかった作品があれば、一緒に展示するとよいですね。

また、学校が再開してからこれまでの成長を見せる工夫を考えてみましょう。

例えば、一年生は、6月に書いた「はじめて書いた名前」の横に「1月に書いた名前」を並べて展示することで、保護者は一目で成長を感じ取ることができます。

習字の掲示を見て我が子の成長を実感する保護者

前日までの準備

  1. 教室や廊下の清掃。整理整頓。
  2. 掲示物は、全員の作品がそろっているか、破損や汚れがないかの確認をする。
  3. 個人情報の管理。
  4. 授業の計画、準備。
曲がっている掲示物を正す教師

授業参観の形態(例)

Zoomでオンライン参観

日常の様子を見てもらうことができます。クラスごとに日時を設定し、IDとパスワードをお知らせします(機器をそろえることや撮影などに人手が必要です)。

分散授業参観

クラスをいくつかのグループに分け、曜日や時間をずらして複数回実施します。教室に入る保護者の人数を最小限にします(学級担任は、実施回数分の授業を計画し、見せることになります)。

分散参観予定表

いずれにしても、学校としてどのように実施するかを検討して決める必要があります。

イラスト/佐藤雅枝

『教育技術 小一小二』2021年1月号より

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