やってみよう!お勧めの本紹介トーク
自分の読書経験を振り返って、読書から得たことを友達と共有する機会をつくり、お勧めの本を紹介し合ってみましょう。
執筆/福岡県公立小学校教諭・杉本竜也
目次
楽しみながら本を紹介しよう
本紹介トークとは、本を準備すればどこでもできるコミュニケーション活動です。この活動は、次のような流れで行います。
- 1人1冊、本を持って集まります。
- お勧めの本を紹介します。
- 本について意見交換をします。
- 一番読みたくなった本を1冊選んで投票してナンバーワンの本を決めます。
- 選んだ理由を交流します。
本紹介トークの流れ
①本を1冊決めて集まる(4~6人のグループ)
②1人3分間で本を紹介
③紹介した本について意見交換
②③を繰り返します。
④読みたいと思った本に投票
ナンバーワンを決めることで話す方も聞く方も本気になります。
⑤選んだ理由を交流する
本紹介トークで本を紹介するときの工夫
次のようなことに気をつけて本の紹介をするようにしましょう。
- 「この本を知っていますか」「読んだことはありますか」などと問いかける。
- ポイントを絞ってあらすじを伝える。
- 登場人物についての紹介をする。
- 本との出合いや思い出について話す。
- 本の大事なところを伝える。
- 自分の体験と重ねて共感したところを話す。
- お勧めする理由、どんな人にお勧めなのか伝える。
本紹介ゲームのよさ
このゲームは、子供たちがいろいろな本のよさを知ることができることはもちろん、自分の読書経験を振り返るよい機会になります。自分にとって本がどんな役割を果たしたのかを考えたり、どんな本に影響を受けたのか紹介したりしながら楽しく活動することができます。
また、次のような話し方を指導することで、話合いのスキルアップにもつながります。
- ~についてもっと知りたいです。
- ~は、〜ということですか。
- 僕は~と思いますが、△△さんはどうですか。
- ~と言っていましたが、例えばどんなところですか。
イラスト/北澤良枝
『教育技術 小五小六』2020年12月号より