小学校教師の「失敗談」告白集【学級経営編】
『みんなの教育技術』で募集した、全国の先生方の「失敗談」をご紹介します。ここでは、学級経営に関する失敗事例を教えていただきます。

目次
時間割を間違え、1時間早く子供たちを下校させてしまった
二年生担任だったとき、6時間授業だったのに、間違えて5校時終了後に「さようなら」をして下校させてしまったのです。その直後、子供から「あれ? 今日って6時間授業じゃなかった?」という声が……。 慌てて玄関まで追いかけ、「今日6時間授業だったから戻ってきて~!」と必死に叫んだのですが、 すでに外に出ている子供もいたため、さらに大声で叫びながら校門までダッシュ!
「なんて言ってんの?」と不思議そうな子供たちや「何事?」という地域の人たちの目を尻目に、 校門前の信号まで走り、無事全員を戻すことができました。その日からは必ず子供にも「今日って6校時だよね?」と確認するようにしています。(沖縄県・女性・24歳)
初めて担当した大きな行事で寝坊してしまい、大遅刻!
忘れもしない、採用1年目のときの出来事。初任者なので、大きな校務分掌はほとんど任せられていませんでしたが、勤務校と隣の小学校、中学校の3校が合同で行う、地域の清掃活動の運営を任されました。初めて任された大きな仕事ということもあり、初任者指導の教務の先生にお手伝いいただきながら、数週間前からせっせと準備を重ねていました。そして前日には、教務主任の先生と、翌日7時30分に集合して準備をする約束をして退勤しました。
ところが帰宅後、「はじめの会」を進行するための原稿を作成していたら、想像以上に時間がかかり、結局朝3時までかかってしまいました。しかも少しだけ眠るつもりが、目が覚めてふと時計を見ると朝の8時! 跳び起きて携帯電話を見ると、20もの着信が! このままアパートの3階から飛び降りて、骨折でもしようか……と本気で考えましたが、思い直して学校に電話したところ、「よかった~! 生きてた~!」と事務の先生が笑ってくれました。
急いで学校に向かい、職員室では拍手で迎えられつつ、すぐさま校庭に集まった児童生徒のところへダッシュ。
なんとか、会の始まりには間に合い、行事も無事終えることができました。しかし、私が到着するまでに、朝の準備は教務主任が代わりに進めてくれ、私のクラスの子供たちは学年主任が校庭に誘導してくれていました。
どんなに感謝しても足りません。
結局、朝3時までかかって作成した原稿は使用するタイミングもなく、このネタで先生方に1年間イジられましたが、今でも忘れられない出来事となりました。(宮崎県・男性・33歳)
