がんばりや成長を認め合う!低学年の集会活動アイデア
一緒に活動をしてきた友達とお互いのがんばりを認め合ったり、クラスの成長をみんなでふり返ったりできる集会を開いて、気持ちよく二学期を締めくくりましょう。そして、「三学期もがんばるぞ」「三学期もみんなと一緒に楽しみたい」と意欲をもてるようにしましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・塚本裕美
目次
流れ
ふり返り(個人)
低学年は、まず、活動や学習の様子が分かる写真や学級の歩みを使って、二学期を思い出す機会を設けましょう。そして、ふり返りカードやキャリア・パスポートで、自分のことをふり返ります。
ふり返り(学級)
次に、学級全体の成長についてもふり返りましょう。みんなで思い出を語り合いながら、集団として成長できたことを出し合いましょう。「がんばったこと」がたくさんあることや自分たちの成長ぶりに、改めて気付くことができるでしょう。
集会立ち上げ
ねらいを明確に
学級で集会活動を行うときには、「なんのために集会をするのか」というねらいを明確にしましょう。
集会のめあてを「自分のがんばったことを友達に伝え、友達とがんばったことを認め合おう」としたら、常にそのめあてを意識して集会をつくっていきます。
役割分担・準備
役割はみんなで分担
集会の役割はみんなで分担します。一人1役でもよいですし、クラスの係ごとに分担してもよいでしょう。
集会までに、何を準備すればよいか計画を立て、確認できるようにしておくと、子供が取り組みやすくなります。
友達と距離をとって生活している今、子供同士のコミュニケーション不足が心配されていますが、集会活動は、子供同士の人間関係づくりに最適です。はじめは拙くても、集会を自分たちの力でつくり上げる経験を重ねることで、学級への所属感が高まっていきます。
話合い → 実践
集会と話合いをつなげる
集会の準備を進めていくなかで、うまくいかないことやみんなで相談したいことが出てくると思います。そんなときは、教師がすぐに解決してしまうのではなく、「じゃあ、みんなで話し合ってみようか」と子供たちに投げかけてみます。このときが話合いをするチャンスです。
このように、まず活動があり、そのなかで解決できないことがあったときに話合いにつなげていきます。
ふり返り
集会もふり返る
集会の終わりは、「楽しかったかどうか」とともに、集会のめあてや学級目標に合わせたふり返りも行いましょう。
プログラムのアイデア
すごいねカード こうかん
- 自分ががんばったことをカードに書く。
- そのカードを持って、友達に自分のがんばったことを伝える。
- 友達にシールをもらう。
ふり返り すごろく
- 一人1枚、八つ切りの画用紙に二学期にあったクラスの出来事を書きます。あらかじめ、「○マス進む」や「1回休み」などの特別マスの担当を決めておくとよいでしょう。
- 大きなサイコロと駒(グループに一つ)を用意します。
- ①を床につなげて置きます。
- グループ内でサイコロをふる順番を決めて、グループ対抗ですごろくを楽しみます。
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2020年12月号より