小5小6学級活動(1)成長を後押しする!学級会における教師からの助言
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学級会は子供が主役となって活動する時間です。そのため、基本的に教師は子供の話合いを見守ることが大切ですが、適切なタイミングで指導助言を行いましょう。
執筆/福岡県公立小学校教諭・那須孝之
目次
助言のタイミング
次のようなタイミングで助言を行うとよいでしょう。また、助言は一部の子供に対してではなく、学級全体で学級会を充実させていくためにも、フロア全体に聞こえる声で行いましょう。
話合いの中での助言
すぐに指導や助言を行う場面
- 特定の子供が傷つけられること(攻撃されたり、人権上問題がある発言など)が予想されるとき
- 子供の自治的な活動の範囲を超えるとき
(例)以下に関すること
- 教育課程の変更
- 個人情報
- 金銭の徴収
- 健康、安全
- 校内のきまり
- 施設利用
進行を促すとき
話合いを整理するとき
話合いを深めるとき
共有したい言動があったとき
終末の教師からの助言
①決まったことに対する称賛
②話合いでのよかったところや課題
③司会などへのねぎらい
④実践への意欲づけ
大切にしたいこと
話合いの経験が少ない学級では、話合いをうまく進めることはできません。また、教師が中心となって話合いを進めると、子供は成長していかないでしょう。
年間を見通して子供の話合いが成長していくためにも、教師は、「ただ黙って見守る」のではなく、話合いの状況を適切に把握し、タイミングを捉えて指導や助言をしましょう。
〈参考文献〉
『楽しく豊かな学級・学校生活をつくる特別活動』(国立教育政策研究所)
イラスト/菅原清貴
『教育技術 小五小六』2020年11月号より