小4社会「伝統的な技術を生かすさいたま市」指導アイデア

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執筆/埼玉県公立小学校教諭・小野優
編集委員/文部科学省教科調査官・小倉勝登

目標

伝統的な技術を生かした岩槻人形の製作が盛んなさいたま市岩槻区について、人々の活動や産業の歴史的背景、人々の協力関係などに着目し、地場産業が盛んなさいたま市岩槻区の様子を捉え、さいたま市岩槻区では、人々が協力し、特色あるまちづくりや観光などの産業の発展に努めていることを理解できるようにする。

学習の流れ(9時間扱い)

問題をつくる(2時間)

○ 「岩槻まつり」の様子や人形作り店の数の資料などから、学習問題を考え、学習問題の答えを予想し、学習計画を立てる。

<学習問題>
さいたま市岩槻区では、盛んな人形作りをどのように「人形のまち」づくりに生かしているのだろう。

追究する(5時間)

○ 岩槻人形の歴史や製作工程など調べる。
○ 人形の出荷先や、原材料の仕入れ先を調べる。
○ 岩槻人形を作る職人や伝統を守ろうとする人々の願いや努力について考える。
○ 「人形のまち」づくりについて調べる。

まとめる(2時間)

○ さいたま市岩槻区がめざすまちづくりについて、学習したことを関係図にまとめる。

導入の工夫

さいたま市岩槻区で人形をPRしている様子と、人形作りが盛んな様子を捉えられるようにし、学習問題の想起設定につなげます。

下の写真は、さいたま市岩槻区で毎年8月に行われている「岩槻まつり」の準備の様子と、そのポスターです。どんなことを読み取れたり考えたりできるかな。

岩槻まつりの準備の様子

雛人形の台のように見えます。大人の人が運んでいる様子を見ると、とても大きそうです。

後ろの看板に、「人形のまち」という文字が見えます。さいたま市岩槻区は、人形店も多いから人形作りが盛んなまちだと思います。

岩槻駅近くの人形店

よく見ると、「岩槻人形博物館」があるみたいです。昔から人形作りが盛んなまちだと思います。

岩槻まつりポスター

人形づくりが盛んだから、人形で祭りなどをしてまちを盛り上げているのかな。

第44回とあるから、長く続いている祭りです。ずっと続いているなんてすごいです。たくさん人が集まっています。

私たちの住む越谷市も人形は有名だけれど、さいたま市岩槻区は「人形のまち」と書いてあります。どうしてこんなに人形作りが盛んなのかな。いつから盛んなのかな。

問題をつくる(1/9時間)

岩槻祭りの写真や人形店の数を表した資料から、さいたま市岩槻区で人形作りが盛んな様子をつかみ、学習問題を考えます。

学習問題
さいたま市岩槻区では、盛んな人形作りをどのように「人形のまち」づくりに生かしているのだろう。

次回(2時)は学習問題に対して予想し、単元の学習計画を立てていきましょう。

まとめる(8・9/9時)

岩槻人形の伝統を、さまざまな人がかかわり合いながら、まちづくりに生かしている様子を捉え、学習したことを基に関係図にまとめます。

話合い活動の工夫

関係図を用いて、学習内容を整理することで、さまざまな人がさいたま市岩槻区のまちづくりに力を尽くしていることが理解できるようにします。

これまでに学習してきたことを、関係図に整理してみましょう。

岩槻で人形にかかわる人々の関係図

人形職人の方々は、岩槻人形を受け継いでいくために、さまざまな努力をしていました。

1時間目に見た「岩槻まつり」には、たくさんの人がかかわっていました。岩槻のみんなが「人形のまち」を大切にしていることが分かりました。

単元づくりのポイント

本学習では、特色ある地域として選択するもののうち、「伝統的な技術を生かした地場産業が盛んな地域」を取り扱っています。陶磁器、塗り物、織物、和紙、人形、筆など、県内にあるそれらの優れた技術が継承されている地域を選択することが望ましいでしょう。

また、取り上げる地域の位置のほか、自然環境や産業の歴史的背景に着目して調べることが大切ですが、特に歴史的背景については、教材研究の段階でエピソードを調べておくなどの工夫をしましょう。


イラスト/横井智美、佐藤雅枝

『教育技術 小三小四』2020年12月号より

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