あいさつ指導のポイントは2つ
あらゆる場面で必要になる「あいさつ」の指導のポイントを紹介します。
執筆/東京都公立小学校教諭・谷平真佑子
目次
基礎・基本のあいさつ
あいさつ指導と言っても、「おはよう」「こんにちは」といったことだけでなく、名前を呼ばれて返事をしたり、動作で表したりといったことまで幅広くあります。
一日の生活の中でも、朝起きてから寝るまで、あいさつに始まりあいさつで終わります。各授業の始まりと終わりでもあいさつをしますよね。けじめとしても、人と接する場面での礼儀やマナーとしてもきちんと理解させたいところです。
その都度指導しよう
あいさつ指導は、45分間丸々時間をとって行うのではなく、その都度行うことが大切です。もちろん実態によっては45分かけなければいけないこともありますが、あいさつは日常的なことなので、その都度くり返し行うようにしましょう。その場で指導することで、子供の記憶にも残りやすくなるでしょう。
また、あいさつはその日の子供の体調を知らせてくれることもあります。元気のないあいさつをする子は、お腹が痛かったり、朝お家の人に叱られたりして気分が乗ってないことを表しているかもしれません。声かけのチャンスにもなりますので、あいさつをしながらも子供の様子をよく観察しましょう。
あいさつ指導のポイント
ポイント1 教師が手本を見せる
ポイント2 できている人をみんなの前でほめる
あいさつ指導は、言葉で指導するとともに、どのようにするのかを教師が実際にやって見せることが大切です。
まずは教師が率先してあいさつをしていきましょう。朝の「おはようございます」や廊下での「こんにちは」、学習のはじめと終わりのあいさつの返事など、最初は教師が見本を見せることで、子供たちも自らあいさつするようになります。
そして授業中でも、よい返事をした人や他の先生へのあいさつの仕方が上手だった人などを取り上げてほめます。みんなの前でほめることで、周りも刺激を受け、より効果的です。継続的に指導していきましょう。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2020年10月号より