ユニバーサルデザインを取り入れた学級づくり
誰もが生活しやすく、居心地のよい学級をつくるために。ユニバーサルデザインを取り入れた学級づくりについて紹介します。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・塚本裕美

目次
みんなが分かる! みんなができる!
「ユニバーサルデザイン」とは、「すべての人のためのデザイン」を意味し、年齢や障害の有無などにかかわらず、最初からできるだけ多くの人に分かりやすく、利用可能なデザインにすることです。
学級には、指示を理解することが難しい、整理整頓が苦手、音や動きの刺激に弱いなど、特別な支援を必要とする子供たちがいます。「困難さ」を感じている子供に、教師は「なくてはならない支援」をすることが必要ですが、その支援はどの子にとっても安心感をもたらします。
誰もが生活しやすく、居心地のよい学級をつくるために、教師が教室でできる支援にはどのようなものがあるでしょうか。

受容的な態度で安心感を
子供が「学級にいることが心地よい」と感じられるには、受容的な雰囲気をつくることが大切です。
間違えても失敗しても大丈夫!
- 間違えることは悪いことではないことを価値付ける。
- 事前によくある間違いを伝えておく。
共感のつぶやきを広げよう!
- 「いいね」「なるほど」「そうか!」「すごいね」 などの共感のつぶやきが出たら、聞き返して全体化する。
- 教師が積極的に活用する。

マスクを着けているので表情が伝わりづらい状況ですが、だからこそ笑顔を意識して、子供と目線を合わせましょう。「教師が一番の教室環境」です。温かい受容的な態度で子供たちと接しましょう。