わかっていますか?当番活動と係活動の違い
中学年からは、4月の段階で、当番活動と係活動の違いを明確にして指導することが必要です。ここで改めて、当番活動・係活動について確認しましょう。
執筆/東京都公立小学校主任教諭・佐藤理津子
目次
当番活動とは、どんなもの?
当番活動は、
- 日直
- 給食当番
- 掃除当番
など、学校生活の中でなくてはならない仕事です。
学級のみんなで役割分担をしながら、順番に経験できるようにします。当番活動を通して、学級の一員として自分の役割に責任をもつことの大切さを指導します。
係活動とは、どんなもの?
係活動は、学級のみんなで協力し、学級をよりよくしたり、より楽しくしたりするために行う活動です。当番活動とは違い、係活動は学校生活の中でなくても困らないものです。「クラスをもっとよくしたい」「クラスをもっと楽しくしたい」という子供たちの思いのもと、子供たち自身で創意工夫できる内容にすることが大切です。
これは、当番活動? 係活動?
低学年では一人一役として、黒板を消す「黒板係」や電気を消す「電気係」、体育の準備をする「体育係」、先生のお手伝いをする「お手伝い係」などがある学級があります。
しかし、黒板や電気を消す仕事は、「工夫するもの」ではなく、「学級になくてはならない仕事」です。また、教科に関する仕事や教師の仕事の一部を担うような「体育係」や「お手伝い係」は、係活動としてふさわしくありません。
中学年からは4月の段階で、当番活動と係活動の違いを指導し、「学級になくてはならない仕事」は、日直の仕事にするなど当番活動にすることを指導しましょう。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2020年4/5月号より