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小5外国語:チャンツの活動のポイント

連載
英語授業Q&A特集:教科書編集委員が指導法やポイントを解説!

神奈川県公立小学校教諭

長沼久美子

チャンツの活動で子供の主体的な学びを促すポイントは? 小学校外国語科検定教科書の編集委員でもある神奈川県公立小学校の長沼久美子先生に教えていただきます。

執筆/神奈川県公立小学校教諭・長沼久美子

小5外国語:チャンツの活動のポイント
イラストAC

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Q1 チャンツの学習で主体的に子どもが取り組むように支援するポイントは?

(三省堂『CROWN Jr.5』P.90・91)

A.何度か自然な形で聞かせ、その後、音声についての気付きを確認して、クラスで共有していくとよいです。

チャンツをする時は、何の説明もせず、まずは聞かせてみることが多いと思います。子どもたちは経験上、「今は聞いて真似をする」という意識で取り組んでいることも多いでしょう。それがチャンツのよさですが、もっと子どもたちが集中して、自ら前のめりに聞きとって発話してみたくなるように、気付きを促す声掛けをしてみましょう。

先生が、

似ている音はあるかな?

と問いかけてみると、

chicken, chocolate, cheeseだと、はじめのchが一緒だ!

と気付く子どもがいます。気付いた子どもは、ch の音に着目して発音しようとします。

また、

強く言っているところはあるかな?

と問えば、

始めの ch が強い。そこを強く言ってみよう

と考える子どもも出てきます。

何度か聞く機会を設けると、そのような問いかけをしなくても、自然に真似している子どももいると思いますが、明示的に気付きを促すことで、子どもが考えをもって聞いたり発話したりするようになります。ぜひ、気付きを促す声掛けをするようにしてみてください。

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Q2 話を聞いてあこがれの人と職業を線で結ぶアクティビティでの主体的な学びの姿とは?

(光村図書『Here We Go!5』P.108)

A.思考・判断しながら答えを導きだそうとしている姿から、主体的な学びを見とることができます。

頭の中で考えていることは見ることができません。けれども、聞こえたことを忘れないようにメモしようとして言葉をつぶやいている様子からは、思考・判断が見取れます。

例えば、

ティーチャーって言っていた。えっと、ティー…ティー…

と、メモをしながら結びつける場所に目星をつけて印をつけるなどの姿です。

また、

シンガーって聞こえた。歌かな。

とつぶやきながら、

シンガーだから歌っている人かな

と線をつなごうとしている姿などです。

このように思考・判断しながら粘り強く取り組む様子を見ていると、主体的に学ぶ姿を見取ることができます。

全員一気に見取ることは難しいので、「今日はこの列の人をしっかり見よう」と決めて、見取りを工夫してみたり、振り返りカードを活用したりしてもよいでしょう。

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Q3「友達のことを紹介しよう」のアクティビティで主体的な学びを促すためには、どのような手立てが有効ですか。

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