YouTubeに学ぶ!新時代の授業術①話すスピード編【動画】
最近、YouTubeを見る機会が増えていませんか? それは子供たちも同じです。だからこそ、学校の授業にもYouTubeから学び、活かせることがたくさんあります。教育技術本誌でもおなじみのトモ先生こと髙橋朋彦先生が、YouTube時代の子供たちに合わせた「話すスピード」の工夫についてシェアします!
目次
今は、テレビよりYouTubeの時代
最近、YouTubeを見る機会が増えていませんか?私もそうです。昔はテレビを見る機会が多かったのですが、今はほとんどYouTubeです。多分、子供たちもYouTubeを見る機会が増えていると思います。
そこで、私がYouTubeを見ている中で気づいた、授業に活かせるいくつかのことを、今回からシリーズで紹介していきます。
第1回目は、「話すスピード」です!
子供たちはYouTubeのスピードになれている!
私たちの指導法の常識として、「ゆっくり丁寧に話す」というものがあります。たしかに、子供は聞く力がまだ育っていないので、ゆっくり丁寧に話すことが基本です。
しかし、今のほとんどの子がYouTubeを見ています。
ユーチューバーって、よく見ると、話すスピードが結構速くないですか?
このスピードになれている子が、たくさんいるのです!
それで、時代に合わせて教師の話すスピードも変えていかなければならないのでは?と、私は考えています。
話すスピードで実験
では、実験してみたいと思います。
- すごく速い
- 速い
- 従来の速さ
という話し方で、話すスピードを変えてみようと思います。
まずは「すごく速い」から。(動画で聞いてみてください。)
では、2つ目、「速い」です。(動画で聞いてみてください。)
では、3つ目、「従来の話し方」です。(動画で聞いてみてください。)
速めのスピードが「話を聞く雰囲気」を生む!
さあ、どうでしょうか!?
たしかに、「3.従来」は丁寧だったのですが、少し「後ろに引っ張られる感覚」はありませんでしたか?
その感覚が、子供の聞く姿勢の「ダレ」に繋がってしまっているのではないか、と考えています。
また、話すスピードが速いと、話を聞く雰囲気も生まれます。
「少し速め」が今の子供にちょうどいい
私のこの動画も、基本的に少し速めに話しています。
話している時は、「あー、速いかな?」と思っているのですが、動画にしてみると、「あれ?ちょっといいかな?」というふうに思うのです。
なので、もしかしたら、少し速めに話した方が、子供には合っているのかもしれません。
「ゆっくり丁寧に話す」常識を見直す必要がある?
つまり、「ゆっくり丁寧に話す」という常識を、一度、私たちが見直す必要がある時代になったのかと思います。
とは言っても、その時の状況や子供の実態によって、話すスピードを変えることは、とても大切です。
いろいろと試してみて、目の前の子供にあったスピードを、教師が研究して話してみるのがよいと思います。
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髙橋朋彦●1983年千葉県生まれ。第55回わたしの教育記録特別賞を受賞。教育サークル「スイッチオン」「バラスーシ研究会」に所属。共著に『授業の腕をあげるちょこっとスキル』『学級づくりに自信がもてるちょこっとスキル』(共に、明治図書出版)がある。算数と学級経営を中心に研究中。
Twitterアカウントは @tomotomoteacher https://twitter.com/tomotomoteacher
トモ先生のインスタ https://www.instagram.com/tomotomotea/
トモ先生のnote https://note.com/tomotomo777