小2算数「けい算のじゅんじょ」指導アイデア(10/11時)《3つのかずのたし算》
執筆/福岡県公立小学校教諭・中村 翔
編集委員/文部科学省教科調査官・笠井健一、福岡教育大学教授・清水紀宏
目次
本時のねらいと評価規準
[本時10 / 11]
ねらい
数量の関係に着目し、たす順番を変えても和が等しくなるという加法の性質を理解し、3口の加法を計算することができる。
評価規準
加法の性質を活用して、3口の加法を計算することができる。[知識・理解]
問題場面
ばめん1
たかしくんは、シールを18まいもっていました。きのう、おねえさんから14まいのシールをもらいました。きょう、おにいさんから6まいのシールをもらいました。たかしくんは、シールを何まいもらったでしょう。
答えを求める式はどうなるかな。
18+14+6になります。
答えは、18+14=32、32+6=38で、38枚になります。
では、次の場面はどうでしょう。
ばめん2
まさしくんは、シールを18まいもっていました。 おねえさんから14まい、おにいさんから6まいをあわせてもらいました。まさしくんは、シールを何まいもらったでしょう。
2つの場面を比べて、同じことを言いましょう。
どちらも数が18、14、6になっています。
もらった枚数は同じだと思います。
では、2つの場面の違うところを言いましょう。
場面1は、昨日、今日と2回もらうけど、場面2は一緒にもらっています。
それでは、2つの場面の答えや式が同じになるかどうか調べてみましょう。
本時の学習のねらい
2つのばめんの計算のしかたをしらべよう。
見通し
- 場面1 順番にたしていく。
- 場面2 もらった数を先に計算する。
自己解決の様子
A つまずいている子
2つの場面の違いがよく分からず、場面2を計算することができない。
B 素朴に解いている子
場面2を18+14=32、32+6=38と計算している。
C ねらい通りに解いている子
場面2を14+6=20、20+18=38と計算し、場面1と同じ答えになることに気付いている。
自己解決と学び合いのポイント
AやBの反応の子供には、場面2の文章や絵を確認しながら、お姉さんとお兄さんからもらった数を求めてから、最初の数にたせばよいことに気付かせましょう。
イラスト/コダシマアコ 横井智美
『教育技術 小一小二』2019年7/8月号より