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特活の作品制作は「話合い」「合意形成」「役割分担」で

2020/5/15

特別活動では、さまざまな作品を共同で制作します。作品づくりの活動は、ただ作ることを目的として活動するのでなく、児童同士が話し合い、認め合いながら、課題を解決していく過程がとても重要になってきます。そのような指導によって完成した作品の数々が、一冊の資料集にまとまりました。著者の福岡県公立小学校教諭・大久保利詔先生に指導のポイントを伺いました。

福岡県公立小学校教諭・大久保利詔さん

大久保利詔さん
福岡県公立小学校教諭・大久保利詔さん

特活の作品制作に込められた指導観とは

子どもも、学校も元気になる! 行事・学活に生かす 学校美術館作品資料集
大久保利詔さんの本

―本書 「子どもも、学校も元気になる! 行事・学活に生かす 学校美術館作品資料集」 の特徴を教えてください。

大久保 特別活動の実践を通して、子供たちが制作した様々なグッズを「学校美術館」として紹介しています。もちろんすべてを載せることはできませんので、その中からエッセンスとなる内容に絞ってまとめています。

第一章は、児童会活動に関する製作物、第二章は、学級活動に関する製作物、第三章は、児童会活動や学級活動の実践に役立てるための資料集となっています。これらは、私が子供たちと取り組んできた実践の38年間の足跡といえるものです。

これらのグッズは、単なる製作物という意味合いではありません。子供たちがよりよい学級・学校生活を築くために、本気で話合い、合意形成をし、役割分担をしながら制作したものなのです。

子どもも、学校も元気になる! 行事・学活に生かす 学校美術館作品資料集
アーチづくりが紹介されているページ

―先生は、「特別活動」の研究を長年続けてこられました。子供たちにはどのような指導が大切ですか。

大久保 子供たち一人一人に、よりよいクラスにするための視点に立った議題発見の力を付けさせ、学級会で話し合って解決し、学級のみんなで協力して実践するという経験を数多く積ませることが大切です。そして、成功感を味わわせ、学級全体で取り組むことのよさを実感させることです。

学級活動の指導は、児童会活動にも大きく影響を与えます。学級活動や児童会活動を通して、子供たちに自発的・自治的活動の体験を十分に積ませることが必要です。

高学年になると、中・低学年の夢も大切にする「全校的な視野」に立った活動も子供たちを育てることになります。そのような活動経験を豊富にさせることで、「全校から憧れをもたれる高学年」へと成長することができます。

下学年から憧れられる高学年へと育てる

―子供たちが、よりよい学校生活を送るための重要なポイントは何だと思われますか。

大久保 全校児童が協力してよりよい学校生活を築いていくためには、高学年児童の一人一人が、「こんな学校にしたい」という夢をもち、考えを出し合い、お互いの良さを認め合い生かし合いながら、問題を解決していくことが必要だと考えています。

そのためにも、「憧れをもたれる高学年を育てる特別活動」が大切なのです。

私が受け持った子供たちは、小学校を卒業した後も、その経験を生かし、それぞれのステージで活躍をしています。私はそんな子供たちに囲まれて、教師冥利につきます。

―若い先生方へのメッセージをお願いします。

大久保「現状に満足せず、常に一歩先を目指すこと」「世の中から、最も必要とされる人になれ」という言葉を送りたいと思います。この言葉のように生きていってもらい、日本の子供たちの笑顔のためにがんばってほ」しいと願っています。

教育技術MOOK「 子どもも、学校も元気になる! 行事・学活に生かす 学校美術館作品資料集」
著・ 大久保利詔
定価: 本体1800円+税 /小学館
試し読みはコチラ

取材・文/浅原孝子

「教育技術」2020年6月号より

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