小3算数「表とぼうグラフ」 指導アイデア(6/8時)《棒グラフを読みやすくする工夫》
執筆/新潟県公立小学校教諭・佐藤諒子
編集委員/文部科学省教科調査官・笠井健一、新潟県公立小学校校長・遠藤昇
目次
本時のねらいと評価規準
本時6 / 8時
ねらい
数値の大きい項目を棒グラフに表す場合について、1目盛りの数を変えたグラフを見比べ検討する活動を通してそれぞれのよさに気付くとともに、1目盛りの数が大きいほうが表しやすいことを理解することができる。
評価規準
数値の大きい項目を棒グラフにする場合は、1目盛りの数が大きいほうが表しやすいということを理解することができる。
問題
三年生全体でとった「好きな遊びアンケート」の結果を棒グラフにまとめました。
大勢のときは、どんな棒グラフになるのかな。
うわあ。細かい! 目盛りを読むのが大変そう!
子供の素直なつぶやきを拾って、どうしたら読みやすくなるかを問い返すことで、1 目盛り分の工夫をする考えを引き出します。
確かに。では、どんな工夫をしたら読みやすくなりますか。
1目盛り分の人数を増やすといいんじゃないかな。
学習のねらい
人数が多いときの棒グラフは、どんな工夫をしたら表しやすいのかな。
見通し
5人ずつ、10人ずつのグラフと見比べて、気付いたことを隣の友達と話します。
あなたなら何人の目盛りにしますか。隣の友達と話してみましょう。
私なら5人ずつにするかな。そうしたら目盛りが減って表しやすくなるよ。
ぼくは10人にしたいな。スッキリすると思う。
5人、10人という人が多いですね。では、見比べてみましょう。
10 人ずつは読みやすいだけでなく、かくのも簡単だね。
でも、はっきりした人数が分かるのは1目盛り1人のグラフのほうだね。
それぞれのグラフによさがあるのですね 。人数が多い場合、どのグラフが表しやすいでしょうか。ノートに書きましょう。
1目盛り1人にすることがよくないわけではないので、よさに目を向け、それぞれのグラフの価値にも目を向けさせましょう。
自己解決
A つまずいている子
場合によって、表しやすさがあることを理解していない。
イラスト/小沢ヨマ 横井智美
『教育技術 小三小四』2019年6月号より