小3社会「農家の仕事」指導アイデア

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執筆/埼玉県公立小学校教諭・小髙正治
編集委員/文部科学省教科調査官・小倉勝登、埼玉県公立小学校校長・清水健治

小3社会「農家の仕事」指導アイデア
写真AC

目標

農作物の種類や産地の分布、生産工程などに着目して、見学・調査したり地図などの資料で調べたりして白地図にまとめ、表現することを通して、農家の仕事は、地域の人々の生活と密接な関わりをもって行われていることを理解できるようにします。

学習の流れ(10時間扱い)

問題をつくる(2時間)

○ 市の生産について関心をもち、学習問題をつくり、学習計画を立てる。

学習問題
農家の人たちは、おいしい「越谷ねぎ」を作るために、どのような工夫をしているのだろう。

矢印

追究する(6時間)

○ 農家に見学に行き、ねぎ畑の様子を観察したり、聞き取り調査を行ったりする。
○ 収穫されたねぎの行方について調べ、ノートや白地図にまとめる。

矢印

まとめる(2時間)

○ 学習してきたことをノートに整理し、学習問題に対する自分の考えをまとめる。
○ 農家の人の仕事とわたしたちの生活とのつながりについて考える。

導入のくふう

郷土料理、販売の様子、ねぎ畑などの資料から越谷市はねぎ栽培が盛んであることに気付くようにし、ねぎ農家の生産の工夫に目を向けるようにします。

1時間目

越谷市内の農業生産地マップを白地図にかく。

2時間目

越谷市内の野菜や特産物などの資料

(資料①を見せて)これはなんの写真だと思いますか?

なんだろう。肉やねぎがあります。すき焼きかな。

お店の前に、このような(資料②)のぼりが立っていました。越谷名物の「鴨ねぎ鍋」です。この鍋には、これが使われています(資料③)。

「越谷ねぎ」というねぎがあるんだ! 越谷市はねぎ栽培が盛んなのかな。

越谷市は、埼玉県内のねぎの主な産地になっています(資料④)。

ねぎは越谷市の東のほうで多く栽培されていることが白地図からわかるね。

調べたいことや疑問はありますか。疑問を出し合って学習問題をつくりましょう。

  • なぜ、ねぎ栽培が盛んなのかな。
  • どうして越谷市東部で多く作られるのかな。
  • どうやって作るのかな。おいしく作る工夫は何かあるのかな。
  • 出荷先はどこかな。

問題をつくる

写真や実物、農業生産地マップなどの資料から越谷市のねぎ栽培について話し合い、学習問題をつくる。 (1・2/10時間)

学習問題
農家の人たちは、おいしい「越谷ねぎ」を作るために、どのような工夫をしているのだろう。

追究する

聞き取り調査をして絵カードにかいて分かったことを基に、グループで話し合い、ねぎ農家の仕事の工夫について学級全体でまとめる。 (6/10時間)

話合いのくふう

「見学して分かったこと」とその「説明・理由」をかいた絵カードを基に、まず班で話し合い、内容ごとにまとめ、その後、全体で話し合うようにします。

絵カードを基に、内容ごとに仲間分けをしましょう。分けたら短冊に説明を短い言葉で書きましょう。

絵カードの例
※絵カードは前時までにかいておく。

説明文の例
【土よせ】 ねぎの白いところをつくるために行います。収穫までに5回に分けて行うそうです。

絵カードを使って分かったことのまとめ方(グループごとに)

絵カードを使って分かったことのまとめ方

各班の短冊を持ち寄り、学級全体でまとめる。

各グループで絵カードをグルーピングします。そのときに、分かったこととその説明、理由などを発表し、グルーピングしてまとめた言葉を短冊に書きます。そして、短冊を学級でまとめます。それぞれの工夫はなんのために行っているのかを考えることが大切です。

おいしい「越谷ねぎ」を作るためには、農家の人たちのたくさんの工夫があるんだね。

単元づくりのポイント

問題をつくる段階では、疑問が湧くような資料を用意します。「あれ?」「どうしてだろう?」「すごいな!」と子供が思う地域素材を扱うことがポイントです。

追究する段階では、「分かったこと」とその「説明・理由など」を記述し、それらを発表し合い、対話が生まれることで内容の理解を深めることができます。

まとめる段階では、地域の生産の仕事の様子と地域の人々の生活とを結び付けて関連を考えさせることが重要で、生活のなかで、店で買い物をする際に、産地や地域の生産品などを意識する行動などにも結び付いていくと考えられます。


イラスト/横井智美、佐藤雅枝

「教育技術小三小四」2019年6月号より

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