1年間の終わりに彩りを―学級じまいで行う8つのコト―【ストレスフリーの教室をめざして #47】

年度末が近づいてきました。1年間生活を共にしたメンバーも、もうすぐ解散の時を迎えます。1年間を振り返り、それぞれの成長を喜び合ったり、次年度に向けての希望をもたせたりする一連の活動は、「学級じまい」と呼ばれます。今回の記事では、1年間をよりよく閉じるための「学級じまい」のポイントや具体的な活動例についてまとめました。
執筆/埼玉県公立小学校教諭・春日智稀
目次
学級じまいはなんのため?
そもそも学級じまいとは何のために行われるのでしょうか。筆者は、学級じまいには次の3つの意義があると考えています。
①成長の喜びを分かち合う
この1年間で、子どもは心も体も大きく成長したことでしょう。成長の足跡を改めて確認し、その喜びを分かち合います。
②感謝の気持ちを伝え合う
当たり前のように過ごしていたような毎日も、友だちや先生、家族などたくさんの人たちの支えによって成り立っていました。感謝の気持ちを贈ることで、こうした事実に気づかせます。
③次年度に向けて希望をもつ
1~5年生は進級に向けて、6年生は中学校への進学に向けて、新たな1年間への希望をもたせます。
学級じまいの具体的活動例
【成長の喜びを分かち合うための活動】
①オリジナルアルバムづくり
1年間の写真を印刷して、厚紙などに貼り付けて自分なりのオリジナルアルバムを作成します。ペンなどでコメントを書き込んだり、友だちどうしでメッセージを書き合うなどしたりすると、1年間を振り返りながら楽しくカタチに残すことができます。
②できるようになったこと発表会
今年できるようになったこと、もっと得意になったことなどについて、みんなの前で発表します。もし運動系の発表をしたい子がいれば、体育館などを使っても良いでしょう。「今年」にこだわらず、もともとの特技を発表するのもよいと思います。うまく日にちが合えば、学年末の学習参観として公開するのもよいでしょう。
【感謝の気持ちを伝え合うための活動】
③カウントダウンカレンダー
卒業式や修了式までのカウントダウンカレンダーを作成します。ただ数字を書くだけでなく、「みんなへのひとことメッセージ」「みんなへのありがとう」などのコメントを添えたり、色を塗ったりするとよりステキになります。

④出前授業などでお世話になった先生へのお手紙作成
担任以外でお世話になった先生へのお手紙を作成します。小学校では担任の先生と過ごす時間が圧倒的に長いため、担任以外の先生へきちんと感謝の気持ちを伝える経験をしておくことが大切です。
⑤おうちの人への感謝の言葉(手形付き)
毎日心をこめて育ててくれたおうちの人に、感謝の言葉を贈ります。もちろん手紙のみの形式でもよいのですが、筆者は手形をつけることをオススメしています。誰よりもお世話になっているおうちの人へ、心もからだも成長したことを伝えられます。



⑥奉仕作業
1年間お世話になった場所を改めてきれいにします。教室だけでなく特別教室、体育館などを分担してもよいでしょう。6年生は、6年間分の想いをこめて普段は清掃しない場所(校庭周りや中庭、倉庫など)を担当してもよいと思います。
⑦1年間ありがとうの会
最後のお楽しみ会です。普段のレクに加えて、それぞれが1年間の感謝の気持ちを伝えられるような場面を設定するとよいでしょう。もちろん、事前に学級会などで内容や意義について話し合っておくことが重要です。
【次年度に向けて希望をもつ活動】
⑧1年後の自分へ
1年後の自分に向けて、「こんな自分になっていてほしい」「こんなことができるようになっていてほしい」などについてメッセージを送ります。4月からの生活に目標をもたせることで、滑らかなスタートが切れるようにします。

