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小4国語「クラスみんなで決めるには」京女式板書の技術

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見やすく理解しやすい「単元別 板書の技術」元京都女子大学教授・同附属小学校校長 吉永幸司監修
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今回の教材「クラスみんなで決めるには」の目標は、「みんながなっとくできるようなけつろんを目ざして、クラスで話し合おう。」です。対話的・協働的な学びを多く取り入れるようになり、ペアやグループで話し合いをすることが増えています。本単元では、クラスでの話し合いを行い、よりよい結論を出すことができるような話し合いの仕方を学びます。そのために、「役わり」を意識して、一人一人がその役割を担い、話し合いを進行すること、目的と決め方に合わせて結論を出すことなど話し合いの例を学びます。その話し合いの例を板書で表にまとめ、役割と注意することを整理し、可視化する板書の工夫を紹介します。

監修/元京都女子大学教授
 元同附属小学校校長・吉永幸司
執筆/京都女子大学附属小学校教頭・砂崎美由紀

 

単元名 役わりをいしきしながら話し合おう
教材名 「クラスみんなで決めるには」(光村図書出版)

単元の計画(全8時間)

  1. 教科書40、41ページを読み、学習の見通しをもつ。役割を決め、42~45ページを音読する。
  2. 役割を変えて音読し、それぞれの役の大事なところに線を引く。
  3. 話し合いの役割を知る。
  4. クラスで話し合いのテーマを決める。
  5. 話し合いの準備をする。
  6. クラスで役割を決め、話し合いをする。
  7. 話し合いの仕方について、気付いたことを伝え合う。
  8. 次の学級会の議題を決める。 

板書の基本

〇授業が始まる前に考えること

話す・聞くの領域を学習する教材です。教科書で学んだことを、実際に話し、聞く学習活動を多くとりたいものです。そこで、「話す・聞く」際に役立つよう、話し合いの役割とその仕事の内容や注意することを可視化して、板書にまとめます。自分の意見を発表することに終始することが多い話し合いの時間を、役割を意識した話し合いの時間にするために、板書にまとめます。クラスで納得のいく結論を導き出すための話し合いにしていくことを目指します。

〇板書計画で考えておくこと

話し合いの主な役割は、教科書の分類に従って、「司会グループ」「提案者」「参加者」の3つに分かれます。そのうち、「司会グループ」はさらに「司会」「記録係」「時計係」の3つに分かれます。これらを、「役割」「仕事」「注意すること」の3つの視点でまとめます。そのため黒板全体を3段に分けてまとめるように意識しました。

板書のコツ(3/8時間目前半)

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