小2国語「どうぶつ園のじゅうい」京女式板書の技術

今回の教材は、説明文の「どうぶつ園のじゅうい」です。本単元は、「読んで考えたことを 話そう」が学習内容になります。本時では、「一日のしごとのおわり」「動物園を出る前」にしている仕事を読み取るために表組を活用します。それらの仕事内容や理由などを分かりやすくするための板書の工夫を紹介します。
監修/元京都女子大学教授
元同附属小学校校長・吉永幸司
執筆/京都女子大学附属小学校教諭・古垣内千鶴子
単元名 読んで考えたことを 話そう
教材名 「どうぶつ園のじゅうい」(光村図書出版)
目次
単元の計画(全10時間)
- 教材文を読んで問いを交流する。
- 問いをもち、見通しをもって学習を進める。
- 「朝」行った仕事と、その理由や工夫を読み取る。
- 「見回りがおわるころ」にした仕事と理由、工夫を読み取る。
- 「お昼前」「お昼過ぎ」「夕方」にしている仕事とわけ、工夫を読み取る。
- (※5と同様)
- 「一日のしごとのおわり」と「動物園を出る前」にしている仕事とを分け、工夫を読み取る。
- 動物園の獣医師の仕事を振り返って、毎日することとこの日にしたことを、考える。
- 獣医師の仕事について、自分の身の回りのことと比べて感じたことや考えたことを書く。
- 学習を振り返り、身に付けた力を今後の学びに生かそうとする。
板書の基本
〇説明文の面白さは、新しい情報を知ることです。教材「どうぶつ園のじゅうい」には、子供たちの期待に応えるように新しい情報がたくさん入っています。その1つは1日の仕事です。「わたしのしごとのことを書いてみましょう。」と最初の段落にもあるように、記述している文章のすべてが獣医さんの仕事として読んでいく必要があります。
〇「ある日のわたしのしごと」という文章から予想できることは、1日という時間の区切りである、朝、昼、夜というように分けていくと、朝、昼は分かりやすいが、夜は分かりにくいということです。板書で「一日のしごとのおわりには」という文章に着目させることができます。
〇また、獣医さんだから、当然相手は動物園の動物たちであることは理解できます。病気かあるいは病気の疑いのある動物であることも理解できます。しかし、「一日のおわり」には動物たちは出てきません。しかし、獣医さんとして大切な仕事であることに着目させることが、子供たちにとって大発見であることと推測して、板書を考えてみました。
〇板書には、「一日のしごとのおわり」「日記を書くこと」「おふろに入る」という3つのことを大事にし、理解を深めたいと考えました。