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【連載】令和型不登校の子どもたちに寄り添う トライアングル・アプローチ ♯10 不登校の子の気持ちがわかる「冬の露天風呂理論」とは?

連載
令和型不登校の子どもたちに寄り添う トライアングル・アプローチ
特集
小学生の不登校対策とサポート記事まとめ

元北海道公立中学校教諭

千葉孝司
【連載】令和型不登校の子どもたちに寄り添う トライアングル・アプローチ バナー

近年の子どもたちと昭和型学校システムとのミスマッチを要因とした令和型不登校への対応を、三角形を組み合わせた模式図を用いて解説、提案する好評連載。今回も架空事例を基に、不登校の子どもについての理解が進む「冬の露天風呂理論」を解説し、当事者との対話のあり方についても提案します。

執筆/千葉孝司(元・北海道公立中学校教諭)

はじめに

教室の中では、様々なトラブルが起こります。トラブルのない状態は担任にとっては望ましい状態かもしれませんが、子どもにとってそれがベストとは限りません。ケンカをしないと仲直りの仕方も学べないからです。程よい(?)トラブルが起こり、担任が一緒に解決していく。そして徐々に解決を子どもに委ねていく。そんな教室が子どもの成長にとって理想なのかもしれません。
しかし、トラブルは一方で、即不登校へとつながってしまいがちなのも事実です。

今回の事例

今回は小5担任の先生からの、トラブルが原因で学校を休みがちな子どもについての相談事例(架空事例)を紹介します。

私は小学5年生の担任です。クラスの女子が、陰口を言われたことがきっかけで休んでいます。
よくある学級でのいざこざなので、乗り越えてほしいのですが、家庭も強く登校を促してはくれません。家では勉強はさせているようです。千葉先生の連載を読むと、子どもが休むことを肯定的に捉えているようですが、今の「ぬるま湯状態」が本当に子どものためになるのかと疑問です。「学校においで」と強く声をかけた方がよいのではないでしょうか。 (40代 女性 小学校教諭) 

「冬の露天風呂理論」

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