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小1道徳科 すきだからって「じゃんけんぽん」

特集
文部科学省教科調査官監修「教科指導のヒントとアイデア」
小1道徳科 バナー

文部科学省教科調査官監修による、小1道徳科の指導アイデアです。今回は、C【公正、公平、社会正義】「じゃんけんぽん」の実践を紹介します。
人間は誰しも好き嫌いがあるもので、それは人間関係にも起こりうるものです。今回の実践は、子供たちが、自分の中にある好き嫌いの気持ちを見つめ、認めながらも、その気持ちにとらわれずに行動してしまうことで起こる影響について考えることができる授業になります。子供たちが多様な価値観を表出し、異なる価値観との対話を活性化させるためにICTを活用しています。

執筆/鹿児島県公立小学校教諭・榊将和
監修/文部科学省教科調査官・堀田竜次
 鹿児島県公立小学校校長
 鹿児島県小学校道徳教育研究会会長・永里智広

1 はじめに

「特別の教科 道徳」(以下、道徳科という)が教科化されてから8年目となりました。量的確保については、どの学校でも定着してきているという成果を感じながらも、質的な面については、まだまだ改善の余地があると考え、日々の授業に臨む毎日です。このような思いから、校内研修において、授業実践を行い、同僚の先生からいろいろな意見をもらうようにしています。

今回は、1年生の3学期に行った実践を紹介します。授業を計画する際には、まず道徳的価値の分析を大切にしています。内容項目は、「C 公正、公平、社会正義」です。低学年においては、「自分の好き嫌いにとらわれないで接すること」について考えられるようにすることが重要です。今回は、「好き嫌い」という気持ちは、誰にでもあるという自分の中の気持ちに気付くとともに、そのような気持ちにとらわれずに行動することの大切さについて考えることを通して、道徳的判断力を育てる授業をねらいます。

小1道徳科 すきだからって「じゃんけんぽん」

2 展開の概略

【導入】
 仲よくしていたい友達を想起し、その相手についての思いを共有する。
 誰しも好き嫌いがあることを共有し、特別扱いをしてしまった経験を話し合い、めあてを立てる。
【展開】
 教材を読み、登場人物の行動に対する捉えについて話し合う。
 登場人物の中で嫌な気持ちになっている人物について話し合う。
 特別に仲よくしたいという気持ちについて話し合う。
 めあてに対する自分なりの考えをまとめる。
【終末】
 授業を振り返り、説話を聞く。

3 実際の授業展開

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