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学級の荒れを予防する 子供の変化やSOSに気付くためのポイント|新任教師のための学級経営講座 #4

連載
新任教師のための学級経営講座

元鳥取県公立小学校教頭

友定章子

初めて学級担任になった新任教師にとって、「学級経営」は不安なもの。そこで、学級経営の基本が学べる連載をお届けします。毎月の準備や進め方などをその月の学校行事なども絡めながら紹介。鳥取県の公立小学校で、若手教師の育成に尽力してきた友定章子先生が、新任教師でも分かりやすいように解説します。今回は、子供同士のトラブルが増える「魔の6月」を乗り切るために、一人一人の子供の変化を見逃さないためのポイントと対処法を取り上げます。

執筆/元鳥取県公立小学校教頭・友定章子

一人一人の子供の小さな変化に気付くために

学級経営の基盤として、一人一人の子供を理解することが必要です。でも、それはとても難しいことです。子供の状況は、担任としての教師が見ている部分だけではないからです。子供一人一人の小さな変化や悩み、SOSに気付く目を養わなければなりません。

教室で一人ぼっちの子供

学校によっては、「カウンセリング週間」として、担任が一人一人の子供の声を聞くために時間が設定してある場合もあるでしょう。子供と1対1で向き合って子供たちの内面を理解しようとするためです。

しかし、1対1で向き合ったからといって、子供が自分から本心を話し始めるわけではありません。「最近何か気になることはある?」「最近困っていることある?」と直接的な質問をぶつけても、素直に話すはずもありません。「何もありません」と言って、すぐに終わってしまうことも多いものです。

話のきっかけを見付けるために、子供たちのどんなことに気付いておけばよかったのか、私なりの観察の視点をまとめてみました。

個々の子供の変化に気付くための視点

【資料1】「個々の子供のチェックシート」は下記ボタンからクリックできます。

子供の小さな変化の要因は様々、ときには重大な事案も

上記のシートで1つでも該当することがあれば、要観察です。そして、少しでも変だと思えば、声をかけます。話したくなければ話さなくてもいいけれど、あなたのことをしっかり見ているよということが伝わることが大事です。

小さな変化の要因は様々です。特別支援の必要な子供かもしれません。悩んだり不安に思ったりしていることが不登校につながる前触れかもしれません。家庭環境に大きな変化があったのかもしれません。その中には、親の離婚やDV、ヤングケアラー、育児放棄などの深刻な場合もあります。

子供たちの小さな変化は子供たちだけの問題ではないことがあります。先輩の先生方に報告、相談しながらチームでの対応が必要になる場合があります。

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