小６体育「走り高跳び【陸上運動】」指導アイデア

特集: 文部科学省教科調査官監修｢教科指導のヒントとアイデア｣

授業改善

2024.12.26

プリント

単元名

めざせ！　それぞれの最高到達点を！

年間計画表　

単元目標

●知識及び技能
走り高跳びの行い方を理解するとともに、リズミカルな助走から踏み切って跳ぶことができるようにする。
●思考力、判断力、表現力等
自己の能力に適した課題の解決の仕方、競争や記録への挑戦の仕方を工夫するとともに、自己や仲間の考えたことを他者に伝えることができるようにする。
●学びに向かう力、人間性等
走り高跳びに積極的に取り組み、約束を守り助け合って運動をしたり、勝敗を受け入れたり、仲間の考えや取組を認めたり、場や用具の安全に気を配ったりすることができるようにする。

授業づくりのポイント

①運動の特性

走り高跳びは、リズミカルな助走から踏み切って跳び、自己の目標とする記録に挑戦したり、競争の仕方を工夫して競い合ったりする楽しさや喜びを味わうことができる運動です。

②学習のねらい

自己の目標に向かって、リズミカルな助走から力強く踏み切って高く跳ぶことができるようにします。また、走り高跳びを楽しく行うために、目標に向けて自己の課題を見付け、その課題について仲間と協力して課題解決ができるようにします。

③子供の取組

自己の設定した目標を達成したり、アドバイスした仲間の記録が伸びたりしたときに楽しさや喜びを味わうことができます。一方で、上体を起こして力強く踏み切って跳ぶ感覚やリズミカルな助走の行い方が分からないときなどには、運動の楽しさを感じられないことがあります。

④指導の手立て

そこで本指導のアイデアでは、単元前半で助走のリズムや踏み切って跳ぶ感覚を中心に身に付けられるようにし、単元後半では、仲間と競争しながら自己の記録の伸びや目標とする記録の達成をめざして、自己や仲間の課題解決に取り組めるようにしました。

⑤指導ポイント

教師は、子供が助走や踏切り、着地の感覚をつかみやすいように、それぞれの課題に合った解決の場を用意することが大切です。また、跳ぶことに怖さを感じる子供がいる場合には、バーをゴムに変えるなどして安心して取り組める環境を整えるように工夫しましょう。

単元計画（例）

単元の評価規準

●知識・技能
①走り高跳びの行い方について、言ったり書いたりしている。
②リズミカルな助走から力強く踏み切って高く跳ぶことができる。

●思考・判断・表現
①自己や仲間の能力に適した課題を見付け、課題に応じた練習の場や方法を選んでいる。
②自己や仲間の動きの変化や伸びを見付けたり、考えたりしたことを他者に伝えている。

●主体的に学習に取り組む態度
①走り高跳びに積極的に取り組もうとしている。
②約束を守り、仲間と助け合って取り組もうとしている。
③用具の準備や片付け、計測などで役割を果たそうとしている。
④仲間の考えや取組を認めようとしている。
⑤場や用具の安全に気を配っている。

楽しく運動しよう（第１時～第３時）

単元前半のねらい（第１時～第３時）

走り高跳びの行い方を理解し、リズミカルな助走から高く跳ぶためのコツや課題を見付けながら運動を楽しむ。

授業のポイント（単元前半）

最初は、中学年で取り組んだ「高跳び」の運動で身に付けた力で、「走り高跳び」を行ってみることを大切にします。子供が「もっと高く跳んでみたい」という思いをもてるようにし、高く跳ぶために必要なリズミカルな助走や力強い踏切りができるように、自己に合った助走のリズムや踏切りの位置を試行錯誤しながらつかむことができるようにしていきます。

イラスト／みながわこう

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