形に目を向けて算数の面白さをアップ! <ダウンロードOKワークシート>福山憲市の時短学習のススメ㉞
今回は、形に目を向ける活動です。形のカードに記されたじゃんけん対決をするというゲーム。こういう場を設けると、身の回りにあるいろいろな形に目を向け、形のカードを作り、自学をする子が増えてきます。「算数が面白い」と学びの意欲が上がります。
執筆・イラスト/福山憲市
元山口県教員、響師・響志の会主宰、教師歴38年。学び集団ふくの会・ミスを活かす子供たちを育てる研究会主宰。『作文指導のネタ事典』『自主学習システム&ノート作成法』(明治図書出版)など著書多数。
身の回りの形に目を向けて学びを深める
福山学級では、朝や帰りに、いろいろな形を子供たちに見せています。例えば、長方形を見せて、
◎「何という名前の形ですか?」
◎「この形になっている身の回りの物を見付けてください」
もちろん、ここでも友達と相談していいです。その相談の姿をうんと褒めて認めます。
そうすると、子供たち全員が笑顔になります。
形に慣れてきたところで、AカードとBカードを使ってゲームをします。
Aカードには形が示され、Bカードには形とその形を用いた身の回りのものが示されています。いずれもじゃんけんマークと数字が記されています。このカードを使って、2人でじゃんけん対決ゲームをします。
①最初はAカードだけを使い、2人にAカードを配ります。2人が同時に自分の持っているAカードを見せ合います。
②カードに記されたじゃんけんで勝ったほうに相手の数字の得点が入ります。得点の多いほうが勝ち。
③次に、AカードとBカードの両方を混ぜて、同じ要領でじゃんけん対決をします。得点の多いほうが勝ち。
※学級の実態に合わせて、カードの使い方を工夫して楽しみましょう。
子供たちに「形」という学びの視点を与えると、学びの追究が深化していきます。自学で、しっかりと取り組んでくるのです。
初めは平面の形を提示し、その後、立体の形を提示するようにします。すると、平面の図形だけでなく、立体の図形にも目が向くようになってきます。
立体に目が行くと学びがさらに深化していくのです。そして細部にもこだわるようになります。
・辺がいくつあるか。
・頂点がいくつあるか。
さらに、小売店に行くと、いろいろな「形」があることに目が向くようになります。
これらの形のカードを作成することを通して、一層、言葉が浸透していきます。そして、いつの間にか全員がしっかりと「形の名前」を覚えます。
「形」が浸透すると、自分たちでカードを作成する子も出てきます。「形」が楽しいと、「算数の面白さを体感できる」とうれしそうです。「算数が楽しい」と言います。
学びの心に芽が出て、とても幸せそうです。こういう「場」を設定することを通して、学びの楽しさが深まっていきます。お試しを。
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構成/浅原孝子