「家読」とは?【知っておきたい教育用語】
子どもの読書活動を促進する取り組みとして、現在多くの自治体で推進されている「家読(うちどく)」。今回は、家読が注目される背景(子どもの読書行動の実態)とその効果について解説します。
執筆/「みんなの教育技術」用語解説プロジェクトチーム

目次
「家読」は、読書の楽しさや大切さを実感する読書活動
【家読】
「家庭読書」を略した言葉で、「家族ふれあい読書」を意味する。その言葉の通り、家庭内での読書活動を通じて、子どもに読書の魅力を知ってもらうと同時に、家庭内でのコミュニケーションを深めることを目的にしている。
家読は、多くの小・中学校で行われている「朝の読書」活動を家庭内でも実践できるよう誕生したといわれています。家読は、読書を通じた家族のふれあいがいちばんの目的であるため、実施にあたって、特に決まった方法やルールはありませんが、次の5つの約束事があります。
①家族で同じ本を読むこと
②読んだ本で話すこと
③感想ノートをつくること
④自分のペースで読むこと
⑤家庭文庫をつくること
以上の約束事のもと、各家庭に合ったスタイルを模索し、家読を楽しみましょう。
子どもの読書行動の現況
ベネッセ教育総合研究所が2023年に行った「子どもの読書行動の実態」によれば、「あなたはふだん(学校がある日)、次のことを、1日にどれくらいの時間やっていますか」という設問の「本を読む」に対する回答に対して、「0分」と答えた子どもが、小学校低学年は「30.2%」、高学年が「45.5%」、中学生が「53.5%」と約半数が読書をしないという結果が出ました。
また、2015年~2022年の7年間で、スマートフォンやタブレットなど電子メディアの利用時間が増加する一方で読書時間は微減という結果も出ています。ただ、読書行動が紙媒体から電子媒体に移行しているという背景もあり、電子メディアを通じた読書活動の可能性も広がっていくことでしょう。
読書には、語彙や知識を増やせるだけでなく、思考力や表現力を高める効果もあります。また、読書活動を通じて想像力を育むことや論理的思考を磨くことなど、非認知能力の養成にもつながります。子どもたちの読書活動を習慣化できるような取り組みが必要とされ、その一環として家読が注目されています。