国立・国定公園で学びを深める! <ダウンロードOKワークシート>福山憲市の時短学習のススメ㉙
今回は、国立公園と国定公園の2種類のカードを使った活動です。国立と国定の違いに気付くことで、子供たちは用語の違いに目を向けるようになります。特に、社会科は用語が大切になるため、自然に社会や地図に興味・関心をもつ子が増えてきます。
執筆・イラスト/福山憲市
元山口県教員、響師・響志の会主宰、教師歴38年。学び集団ふくの会・ミスを活かす子供たちを育てる研究会主宰。『作文指導のネタ事典』『自主学習システム&ノート作成法』(明治図書出版)など著書多数。
国立・国定公園に目を向ける
今回は、日本にある「国立・国定公園」に目を向ける活動です。子供たちは「国立と国定」の違いに目を向けていません。現在、国立は35か所。国定は58か所あります。
国立公園は、自然公園法に基づいて設置される公園(自然の景勝地)のこと。環境大臣が指定し、環境省が管理を行います。国定公園は、自然公園法に基づいて設置される公園(国立公園に準ずる自然の景勝地)のこと。環境大臣が指定し、各都道府県が管理を行います。
① カードを2枚ずつ印刷します。
② カードを両方とも裏返しにして場に並べます。
③ じゃんけんして勝った人から2枚をめくります。
④ 2枚とも同じカードなら10点の得点が入り、国立公園と国定公園の組み合わせならどの組み合わせでも1点が入ります。
2人でもグループでもできます。
この「国立・国定公園カード」が終わったら、「地図帳」を使って、「○○国立公園を1分間で見付けてください」と1問だけ問題を出します。もちろん、教え合ってよいのです。学びの助け合いです。
このような「違い」に目を向けるようになると、「国営」という言葉などにも目を向けるようになるのです。社会科は、「用語」が大切なので、こういう活動を通して「言葉」に目を向けるための学びの種まきをします。
この「国立・国定公園カード」をすると、言葉の違いに気が付く子が少しずつ増えていきます。それを「自学」にする子が、どんどん出てきます。それを認め、みんなに紹介すると、いろいろな「違い」に関心の目を向ける子が増えます。
地図帳を使用すると、時間に余裕がある時に「国立・国定公園」探しをする子が増えます。その姿をうんとほめて認めます。
<ダウンロード資料>
※国立・国定名が記載されていない用紙も用意しています。その用紙に、好きな国立・国定名を入れて、カードに加えてみましょう。
プリントは、以下より小学館ID(登録無料)でログインすると、ダウンロードできます。
構成/浅原孝子