小6らくらくUnit 4「Let’s see the world」③【モトヨシ先生のNEWスライドde外国語】
パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のNEWスライドde外国語」。2024年度の教科書改訂に合わせて、パワーポイント教材をリニューアル。
今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 6 Unit 4「Let’s see the world. ~世界の行きたい国について紹介し合おう」第3時(自分がすてきだなと感じる世界遺産とその国の食べ物の写真を保存しよう!)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!
執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子
目次
スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう
小学6年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 6」のUnit 4「Let’s see the world. ~世界の行きたい国について紹介し合おう」全8時の3時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。
パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方
この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
- クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
- デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。
目標と授業の流れ
〇単元目標
行きたい国(おすすめの国)の魅力を伝えるために、行きたい国(おすすめの国)とそこでできることについて、聞き取ったり伝えたりすることができる。また、行きたい国(おすすめの国)とそこでできることについて、例文を読んだり、それを参考に書いたりすることができる。
○単元のゴール
世界の行きたい国(場所)について紹介し合おう。
○本時の目標
自分がすてきだなと感じる世界遺産とその国の食べ物の写真を保存しよう!
【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・Let’s go to 〜. や、You can see (eat, buy) 〜. It’s〜. Where do you want to go? I want to go 〜. およびその関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
・行きたい国(おすすめの国)とそこでできることについてのやり取りを聞いて、話の内容を聞き取ることができる。
●思考・判断・表現
・世界の国の魅力を知るために、行きたい国(おすすめの国)とそこでできることについてのやり取りから、話の内容を聞き取っている。
●主体的に学習に取り組む態度
・世界の国の魅力を知るために、行きたい国(おすすめの国)とそこでできることについてのやり取りから、話の内容を聞き取っている。聞き取ろうとしている。
【読むこと】
●知識・技能
〈知識〉
・Let’s go to 〜. や、You can see (eat, buy) 〜. It’s〜. Where do you want to go? I want to go 〜. およびその関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
・Let’s go to 〜. や、You can see (eat, buy) 〜. It’s〜. Where do you want to go? I want to go 〜. およびその関連語句を用いて書かれた文で、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を読んで、理解することができる。
●思考・判断・表現
・世界の国の魅力を知るために、行きたい国(おすすめの国)とそこでできることについて、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現で書かれた文の意味を理解して、声に出して読んでいる。
●主体的に学習に取り組む態度
・世界の国の魅力を知るために、行きたい国(おすすめの国)とそこでできることについて、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現で書かれた文の意味を理解して、声に出して読もうとしている。
【話すこと】(やりとり)
●知識・技能
〈知識〉
・Let’s go to 〜. や You can see (eat, buy) 〜. It’s〜. Where do you want to go? I want to go 〜. およびその関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
・行きたい国(おすすめの国)やそこでできることについて、Let’s go to 〜. や、You can see (eat, buy) 〜. It’s〜. Where do you want to go? I want to go 〜. およびその関連語句を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている。
●思考・判断・表現
・世界の国の魅力を伝えるために、行きたい国(おすすめの国)とそこでできることについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている。
●主体的に学習に取り組む態度
・世界の国の魅力を伝えるために、行きたい国(おすすめの国)とそこでできることについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。
【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・行きたい国(おすすめの国)やそこでできることについて、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を理解している。
〈技能〉
・行きたい国(おすすめの国)やそこでできることについて伝える文を、例文を参考に書くことができる。
●思考・判断・表現
・世界の国の魅力を伝えるために、行きたい国(おすすめの国)とそこでできることについて、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を用いて、例文を参考に書いている。
●主体的に学習に取り組む態度
・世界の国の魅力を伝えるために、行きたい国(おすすめの国)とそこでできることについて、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を用いて、例文を参考に書こうとしている。
本時の流れ(例)
- 挨拶
- 単元のゴール、本時のめあての確認
- 教科書 Let’s Chant
- 教科書 Let’s Listen
- Activity 調べ学習(タブレット端末)
- 教科書 Let’s Try
- 教科書 Sounds and Letters
- ふり返り
各活動の流れ
①挨拶
元気に明るく挨拶をして、How are you? How’s the weather? What ○○ do you like? などの質問を児童にしてみましょう。
②単元のゴール、本時のめあての確認
単元のゴールと本時のめあてを確認しましょう。特に単元のゴールは1時目だけでなく児童に意識させるために何度も共有するようにするとよいでしょう。
③教科書 Let’s Chant (p.38)
教科書 p.38の Let’s Chant です。行きたい国(おすすめの国)を紹介する表現をインプットするのに効果的です。英語の授業中だけでなく、朝の会や帰りの会で扱うこともできると思います。
④教科書 Let’s Listen (p.40)
「大石先生がルーカスたちに行きたい国をたずねているよ。会話を聞いて、聞こえた順に1~3の番号を書こう。」
教科書のリスニングを行う前に誌面に載っている国名や名所、名物の読み方を確認しましょう。国名は1〜2時目でインプットの時間を多くとっているので、ここでは1〜2時目に扱っていない名所、名物を中心に行うとよいでしょう。
単語の確認は児童の様子やこれまでの学習の状況から、どの単語の読み方に時間を割いて確認するとよいか、教師がしっかり判断しましょう。
⑤Activity (タブレット端末)
《調べ学習の説明》
単元のゴールである「旅行代理店でおすすめの国(場所)を紹介しよう!」に向けて、1人1台のタブレット端末を活用して、児童が紹介したい国をAプランとBプランの2つを調べて準備させましょう。
おすすめの国を紹介するのに必要な写真は、1プランに3枚(国旗・世界遺産・食べ物 or お土産)であることをスライドで説明します。食べ物だけでなくお土産もよいとすると、児童の選択の幅が広がります。また、データの保存先は各学校によって違うと思うので、それぞれの実態に合わせて決めてください。
次に、スライドを提示しながら、ワークシートに書く内容について説明していきましょう。
ワークシートは、2枚、もしくは表裏で印刷して配付します。ファイルにとじさせる場合は、Bプランの上下を逆に印刷すると見やすいです。
世界遺産や食べ物(お土産)に対する店員さんの一言が It’s ~. の形になるように、My Picture Dictionary を見て表現を考えさせるとよいでしょう。
【ダウンロード】旅行プランワークシート
(記事の最後でダウンロードできます。)
《調べ学習》
タブレット端末を使っての学習は、本時と次時で行います。
本時は、写真を全部で6枚(Aプラン3枚とBプラン3枚)集めて保存すること(著作権フリーの検索方法などは、教師が提示してください)とワークシートへの英語の記入を行わせます。
次時にパワーポイントのスライドを作成し、タブレットを活用して旅行代理店のやり取りの本番を行うようになります。データの保存の仕方などは、児童同士の教え合いの機会としましょう。外国語は苦手でも、タブレットの操作が得意な児童、調べ学習自体が好きな児童など、教え合いがうまくいくと、先生役となる児童が多くなってよい雰囲気で学習を進めることができるようになります。
⑥教科書 Let’s Try (p.40)
「□に巻末絵カードを置いて、それぞれの国でできることを紹介し合おう。」
教科書の巻末のカードを事前に児童に切り取らせておきましょう。動詞(see, eat, buy)と目的語の組み合わせの順で児童にカードを並べさせ、学習を進めましょう。
⑦教科書 Sounds and Letters(p.46)
教科書 p.46の Sounds and Letters です。短時間の積み重ねを大切にしましょう。私は YouTube のフォニックスを児童といっしょに行ってから、Sounds and Letters を行います。本時はYのフォニックスを扱い、問題に取り組みましょう。
⑧ふり返り
本時のふり返りを行い、全体で共有しましょう。
居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。
本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。
パワーポイント(スライド)ダウンロード
6年Unit4-3パワーポイント(25スライド)、ワークシート(1点)
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構成/本田有紀子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美 アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子