小6らくらくUnit 2「My Daily Schedule」③【モトヨシ先生のNEWスライドde外国語】
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パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のNEWスライドde外国語」。2024年度の教科書改訂に合わせて、パワーポイント教材をリニューアル。
今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 6 Unit 2「My Daily Schedule ~日常生活について紹介し合おう」第3時(週末の過ごし方について質問したり、書いたりしよう)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!
執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子
目次
スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう
小学6年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 6」のUnit 2「My Daily Schedule ~日常生活について紹介し合おう」全8時の3時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。
パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方
この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
- クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
- デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。
目標と授業の流れ
〇単元目標
自分のことを話したり、友達のことをよく知るために、日常生活について、基本的な表現を使って伝え合うことができる。
○単元のゴール
日常生活について紹介し合おう。
○本時の目標
週末の過ごし方について質問したり、書いたりしよう。
【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・I always ~. I usually ~. I sometimes ~. I never 〜. とその答え方、およびその関連語句などについて理解している。
〈技能〉
・一日の生活についてのやり取りを聞いて、話の内容を聞き取ることができる。
●思考・判断・表現
・友達のことをよく知るために、一日の生活についてのやり取りから、話の内容を聞き取っている。
●主体的に学習に取り組む態度
・友達のことをよく知るために、一日の生活についてのやり取りから、話の内容を聞き取ろうとしている。
【話すこと(やりとり)】
●知識・技能
〈知識〉
・I always ~. I usually ~. I sometimes ~. I never 〜. とその答え方、およびその関連語句などについて理解している。
〈技能〉
・一日の生活について、I always ~. I usually ~. I sometimes ~. I never 〜. とその答え方、およびその関連語句を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている。
●思考・判断・表現
・自分のことを話したり、友達のことをよく知ったりするために、一日の生活について、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている。
●主体的に学習に取り組む態度
・自分のことを話したり、友達のことをよく知ったりするために、一日の生活について、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。
本時の流れ(例)
- 挨拶
- 単元のゴール、本時のめあての確認
- 教科書 Let’s Chant
- ゴースト・ゲーム2
- 教科書 Small Talk
- ジェスチャー・クイズ
- 教科書 Let’s Listen ①
- 教科書 Let’s Try ①
- 教科書 Let’s Read and Write
- 教科書 Sounds and Letters
- ふり返り
- アンケート
各活動の流れ
①挨拶
元気に明るく挨拶をして、児童に How are you? How’s the weather? などの質問をしてみましょう。
②単元のゴール、本時のめあての確認
単元のゴール、本時のめあてを確認しましょう。
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③教科書 Let’s Chant
教科書(P16)の Let’s Chant です。ウォームアップとして、また日常生活を紹介する表現をインプットするのに効果的です。英語の授業中だけでなく、朝の会や帰りの会で扱うこともできると思います。
④ゴースト・ゲーム2
ゴースト・ゲームの第2バージョンです。ウォームアップとスモールトークにつなげるために行います。ゴースト・ゲーム2は、ゴーストを1人だけでなく、2人や3人に増やして行います。
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最初に、教師が児童全員に Go to sleep. と言って目を閉じさせるところまでは、ゴースト・ゲーム1と同じです(机に顔をふせさせるとよいでしょう)。
2では、教師がゴーストの人数を決めて児童に伝え、児童が目を閉じている間にゴーストになる児童の肩をポンと触ります。ゴーストが複数人いる場合は、Ghost, wake up! と言ってゴーストのみ目を開けさせ、ゴースト同士で誰がゴーストなのかを確認させるとよいでしょう。
Everyone, wake up. と教師が言ったら、児童は全員で教室内を歩き回り、お互いにインタビューをします。
ここでは、スモールトークで扱う表現で活動を行います。
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Hello, what YouTube channel do you usually watch?
例えば、Small Talk の話題が「ふだんはYouTubeは何を見る?」だとしたら、児童(ゴースト以外)は、自分が見ているYouTubeのチャンネルを答えます。
※ゴーストになった児童は I usually watch a ghost game. と答えるように決めておきます。
I usually watch Hikakin TV.
What YouTube channel do you usually watch?
I usually watch Fischer’s.
この場合は2人ともゴーストでないので、 See you. と言って別れ、次の友達と会話をします。
もちろん、YouTubeは見ないという児童もいると思われるので、その場合は全体に「英語で『YouTubeは見ません』と言うには、どう言ったらいいかな?」と考えさせるとよいと思います。児童と一緒に考えて、I don’t watch YouTube. と出てくるといいですね。
1人がゴースト役だった場合
Hello, what YouTube channel do you usually watch?
I usually watch a basketball channel.
What YouTube channel do you usually watch?
I usually watch a ghost game.
ゴーストでない児童は I usually watch a ghost game. というゴーストのセリフを聞いてしまったので、自席に静かに戻って座ります。ゴーストのセリフを聞いてしまった時は、「リアクションしないで席に戻ること」「誰がゴーストか分かっても、話しかけられたらちゃんと会話をすること」などをルールとして伝えておきましょう。
ある程度の時間が過ぎたら全員を座らせ、誰がゴーストだったか児童に聞きます。そのときに「○○さん、Are you a ghost?」と児童が英語で聞けるようにしましょう。
⑤教科書 Small Talk
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ゴースト・ゲーム2で表現に慣れたところで、Small Talk を行いましょう。
ゴースト・ゲーム2の時よりも少しだけ表現を付け加えるとよいでしょう。
例えば……
●フィッシャーズって知ってる?
●You usually watch Fischer’s.(リアクションの表現)
●どうして? Why?
など、少し質問を付け加えたりすると、何往復かのやり取りが生まれます。そのようにして、ペアを替えて Small Talk を行っていきましょう。
最後に何人かの児童同士で発表を行いましょう。そのために教師は机間巡視をして、児童の様子を見取るようにします。
⑥ジェスチャー・クイズ
前時に行った活動です。短時間で行いましょう。
ジェスチャー・クイズの間に全体で発話する機会などを意図的に設け、日常生活を表す表現を覚えることができるようにしていきましょう。
次時はジェスチャー・クイズ2を行います。
⑦教科書 Let’s Listen ①(P18)
「ナディアの日曜日の過ごし方を聞いて、それぞれに当てはまる時刻を書こう。」
まず教師とALTで、日曜日は何時に起きるか、何時に寝るかの質問のやり取りを見せてからリスニングを行いましょう。
答え合わせをしたら、児童何人かにも質問すると、次のLet’s Try ①の学習へもスムーズに移れると思います。
⑧教科書 Let’s Try ①(P18)
「次の3つの行動について、それらを週末の何時にするのかたずね合おう。」
What time do you usually get up? What time do you usually do your homework? What time do you usually go to bed? の質問を友達に尋ねる言語活動を行っていきます。
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ここでのポイントは、全体で発話する際にこの3文であれば、 What time do you usually do your homework? とその答え方を十分に発話する機会を設けましょう。質問する際は your だったのが、答える時には my になったり、do が質問するときは2回出てきたりと、児童にとって負担が大きい表現です。
発話の指導をする際は、活動する前に行うこともできますが、まずは前半の活動を行って児童の様子を見取りましょう。そして一度、活動を止めて「どの質問が言いづらい?」と問い、そこで全体で発話する機会を設けるとよいでしょう。まずはトライさせてみることが大切です。
ここでより豊かな言語活動にするため、児童の「聞いてみたい」という思いを大切にした指導法をご紹介します。
教科書P18の Tips に「他にも、週末にするさまざまな行動を何時にするかたずねよう」と記載されています。私の授業では、全体に「3つの行動でなく、4つの行動にしてみようか。もう1つ何を聞いてみたい?」と問いました。児童が「お風呂に何時に入るか聞きたい」、「何時にゲームするか聞きたい」など意見が出たところで英語での表現を思考させる機会を設けましょう。
「昼寝を何時にするか聞きたい」と児童が発言したら、それも思考のチャンスです。「みんながもし、いきなり『昼寝はいつも何時にするの?』って聞かれたら、どう?」と問います。児童は「昼寝しないよな~」など発言すると思います。
そこで、「だったら、何て聞いたらいいと思う?」と聞きます。そして、「昼寝するかどうか、まず聞いたら?」と児童が発言したら、全体で Do you take a nap on Sundays? → What time do you usually take a nap? と既習事項を活用するように指導していきます。4つ目の行動を学級全体で同じ質問にする場合は、簡単に絵を描かせるなどしましょう。
さらに自由度を上げて言語活動を行う場合は、友達によって質問内容を考えさせることです。友達のことを知っているからこそ聞ける質問、聞きたい質問(「Aさんはスポ少でバスケットをやっているか、何時にやるか、聞いてみたいな」など)もあると思います。どのパターンで質問させるか(共有の4つ目の行動の質問にするか、友達によって質問内容を変えるか)、児童に判断させるとよいでしょう。
ワークシートは3パターン準備しています。各学級の実態に応じてダウンロードして活用してください。
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【ダウンロード】何時にするかワークシート①
→教科書のLet’s Try ①のワークシート(多くの児童とやり取りするため表・裏で印刷してください。
(記事の最後でダウンロードできます。)
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【ダウンロード】何時にするかワークシート②
→4つ目の行動を学級全体で考えた時用のワークシートです。教科書に+1した形になっています。
(記事の最後でダウンロードできます。)
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【ダウンロード】何時にするかワークシート③
→友達によって質問内容を自由に変えたい場合に使用するワークシートです。
(記事の最後でダウンロードできます。)
※②③は児童に選択させるとよいでしょう。
※スライドでは、ワークシート①と③は非表示になっています。使用するワークシートに合わせて切り替えてください。
⑨教科書 Let’s Read and Write(P18)
「例文の音声を聞いて読み、週末の過ごし方を声に出しながら書こう。」
⑧の学習で友達に伝えた週末の過ごし方の表現から、児童が書きたい内容を選択させて書かせるとよいでしょう。
教師は机間指導をしながら児童のサポートを行いましょう。
⑩教科書 Sounds and Letters(P24)
教科書(P24)の Sounds and Letters です。短時間の積み重ねを大切にしましょう。
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私は YouTube のフォニックスを児童といっしょに行ってから、Sounds and Letters を行います。本時はLのフォニックスを扱い、問題に取り組みましょう。
⑪ふり返り
本時の学習をふり返り、全体で共有しましょう。
⑫アンケート
次時の授業で「○組の家事ランキング」を紹介します。そのために以下のアンケートを学級で行い集計しておきましょう。
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【ダウンロード】
外国語授業のアンケート
(記事の最後でダウンロードできます。)
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居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。
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本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。
パワーポイント(スライド)ダウンロード
6年Unit2-3パワーポイント(29スライド)、ワークシート(4点)
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構成/本田有紀子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美 アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子