小5らくらくUnit 1「Hello, friends.」⑥⑦【モトヨシ先生のNEWスライドde外国語】
パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のNEWスライドde外国語」。2024年度の教科書改訂に合わせて、パワーポイント教材をリニューアル。
今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 5 Unit 1「Hello, friends! ~自分の好きなもの・ことを伝え合おう」第6~7時(自分の名前やすきなものを書いた名刺を作り、友達とやり取りをして名刺交換しよう)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語の授業をらくらくクオリティアップ!
執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子
目次
スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう
小学5年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 5」のUnit 1「Hello, friends. ~自分の好きなもの・ことを伝えよう~」全8時の6時目、7時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し活用してください(本時は、1つのパワーポイントで2時間の授業を行います)。
パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方
この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
- クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
- デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。
目標と授業の流れ
〇単元目標
自分のことを話したり、友達のことをよく知るために、名前やつづり、好きなものなどについて、基本的な表現を用いて伝え合ったりすることができる。
○単元のゴール
自分の名前や好きなものを書いた名刺を作り、友達とやり取りをして名刺交換しよう。
○本時の目標
自分の名前やすきなものを書いた名刺を作り、友達とやり取りをして名刺交換しよう。
【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・How do you spell your name? What sport do you like? とその答え方、関連語句などについて理解している。
〈技能〉
・名前やそのつづり、好きなものなどについてのやり取りを聞いて、話の内容を聞き取ることができる。
●思考・判断・表現
・友達のことをよく知るために、名前やそのつづり、好きなものなどについてのやり取りから、話の内容を聞き取っている。
●主体的に学習に取り組む態度
・友達のことをよく知るために、名前やそのつづり、好きなものなどについてのやり取りから、話の内容を聞き取ろうとしている。
【話すこと】(やり取り)
●知識・技能
〈知識〉
・How do you spell your name? What sport do you like? とその答え方、関連語句などについて理解している。
〈技能〉
・名前やそのつづり、好きなものなどについてHow do you spell your name? What sport do you like? とその答え方、関連語句を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合うことができる。
●思考・判断・表現
・自分のことを話したり、友達のことをよく知ったりするために、名前やそのつづり、好きなものなどについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている。
●主体的に学習に取り組む態度
・自分のことを話したり、友達のことをよく知ったりするために、名前やそのつづり、好きなものなどについて、簡単な語句や学習した表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。
本時の流れ(例)
- 挨拶
- 単元のゴール、本時のめあての確認
教科書 Enjoy Communication - 名刺づくり
- 名刺交換をしよう(前半)
- 中間指導
- 名刺交換をしよう(後半)
- 教科書 Sounds and Letters
- ふり返り
各活動の流れ
①挨拶
元気に明るく挨拶をして、How are you? How’s the weather? など3、4年生で学習した内容の質問をしてみましょう。
②単元のゴール、本時のめあての確認
教科書 Enjoy Communication(P12、13)
単元のゴールの確認をする際に、デジタル教科書P12の映像を再度視聴させるとよいと思います。
③名刺づくり
まずは名刺を1人6枚程度作成させましょう。名刺カードはダウンロードできるようになっています。名前は「姓+名」ではなく、名前だけ書かせるとよいと思います。「姓+名」で行うと、スペースが足りない+書くことに時間がかかるので、児童にとって負担が多くなってしまいます。私の場合は、1学期のはじめの授業で名前のお手本を配っているので、そのお手本を見て真似をして書かせます。
下の欄には、好きなことを書かせます。私の授業では、絵で描いても、言葉で書いてもよいことにしました。さらに、名刺を色えんぴつで塗らせてもよいと思います。児童は喜んで一生懸命色を塗ってくれます。
机間指導している時に、小文字の読み方を確認しましょう。もちろんこれまでの学習を生かして、大文字で書かせてもよいと思います。実態に合わせて行ってみてください。
【ダウンロード】
名刺カード
(記事の最後でダウンロードできます。)
④名刺交換をしよう!(前半)
教科書P12、13 Enjoy Communication「名刺交換をしよう!」の活動です。
児童は、これまでに自分の名前のスペルを言ったり、好きなことを伝えたりする学習を積み重ねてきました。ここでは、学習してきたことを活用して、以下のようなやり取りを児童が行えるように指導していきましょう。まずは教師とALTでデモンストレーションを行います。1回目はやり取りのみ。2回目はやり取り+名刺交換の仕方まで提示するとよいと思います。教師もALTもたくさんの児童と名刺交換ができるように、自身の名刺を作成しておきましょう。
ちょっとした指導の工夫
児童が活動をする前に Let’s say it together と言って、全体で何度か発話をしてからスタートしたり、授業の途中で児童が上手に表現を言えていないと感じた時に、再度、全体で発話をしたりすることがあると思います。そんな時のちょっとした工夫をご紹介します。
最初に、デモンストレーションで紹介した教師自身のスライドを、何度もリピートして繰り返し見せていると、児童が飽きてしまいます。そこで、以下のようなスライドを活用していくと、児童は「次は誰が登場するのかな」「好きな理由は何かな」と楽しく聞いてくれます。
S-a-z-a-e とゆっくり教師が言うと、誰のことかと児童は考えます。音声を聞いただけで分からない児童には、スライドで文字を見せる段階的な提示の仕方をするとよいでしょう。ちょっとした工夫ですが、活動にメリハリが生まれ、マンネリ化せずに児童が積極的に発話してくれるのでお勧めです。
コロナ禍の前は、児童が教室を自由に歩き回り言語活動を行っていましたが、コロナ禍で活動が制限されてからは、座席を移動させる活動の形態もよく行うようになりました。メリットとしては、インタビューの相手が固定化されないこと。特に高学年になると、学級によっては男子と女子がインタビューを積極的に行わない状況もあります。専科として英語を教えていた時は、学級によって学習形態を変えて対応していました。デメリットとしては、活動が早く終わってしまった児童に、すき間の時間ができてしまうことです。そのような時のために、本活動では、相手の名刺を受け取ったらアルファベットに慣れ親しむため、そしてすき間の時間を有効に活用するために、友達の名前のスペルをワークシートに書き写す活動も設定しました。名前を書き写すワークシート、友達の名刺を貼り付ける台紙、2種を用意してあるので、ダウンロードして活用してください。
【ダウンロード】
名刺貼り付け台紙・名前を書き写すシート
(記事の最後でダウンロードできます。)
⑤中間指導
中間指導では、前半の教師の見取りからどこを改善していくか、児童の実態を見て、判断して指導していきましょう。
中間指導で行える例をいくつか紹介します。
・アイコンタクトをしながら行っている児童に発表させる
発表する機会を児童に与え、よかった点を共有します。教師は、実際にやり取りをしながら、中間指導で紹介できるペアをメモしておきましょう。
・基本の表現に加えて、最初に英語での挨拶や How are you? などの簡単なやり取りを行う
挨拶をする時も、3、4年生で習った他の国の挨拶を一度ふり返り、取り入れてもよいでしょう。
・相手の友達に質問をして、やり取りのときの表現の幅を広げる
自分はバスケットが好きだと友達に伝える場面なら、I like basketball. と言ったあとに続けて、Do you like sports? Do you like basketball? などの質問をするなど、挑戦させてみましょう。
⑥名刺交換をしよう!(後半)
後半の活動では、前半の活動から児童がどれだけ変容したかもメモをとるようにしましょう。
中間指導で自身の取組を見直し、質問することにチャレンジしている児童もいるでしょう。逆に前半の活動と同じ表現を言っている児童もいると思います。そのような児童も、前半よりもスムーズに言えるようになっているときは、その児童の変容を見逃さずに称賛しましょう。また、教師は机間指導をしながら、児童の活動の様子を評価しましょう。
⑦教科書 Sounds and Letters(P17)
Sounds and Lettersのページのアルファベットを書く練習です。この活動は、授業の終わりの2、3分程度で積み重ねて行っていくとよいでしょう。第6時はU、V、W、Xの4文字、第7時はX、Y、Zの3文字です。
⑦ふり返り
本時のめあてからふり返りを行いましょう。児童の感想を全体で共有し称賛しましょう。
名刺を作成する活動に時間がかかる場合は、6時目に名刺の作成を行い、7時目に本時の学習の流れで授業を行うとよいでしょう。実態に合わせて行ってください。
第8時
第8時は、デジタル教科書でOver the Horizonのページを学習します。映像や音声を見たり聞いたりしながら進めてください。
第8時は、パワーポイントのダウンロードはありません。
居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。
本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。
パワーポイント(スライド)ダウンロード
5年Unit1-6-7パワーポイント(49スライド)、ワークシート(3点)
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イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美 アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子