2024年度版・保護者懇談会資料|1年生の「心と体」データ集
いよいよ小学生! 不安な気持ちとワクワク楽しみな気持ちを抱えながら、晴れて小学校に入学した子供たち。2024年度入学の新1年生をよりよく理解するための最新資料を集めました。記事内容を1枚のプリントとしてダウンロードできます。保護者会、懇談会などでの配付資料にご活用ください。
目次
身長・体重
令和4年度の文部科学省「学校保健統計調査」によると、身長の平均値は平成6年度から13年度あたりをピークに、その後は横ばい傾向にあります。体重の平均値は平成18年度あたりからほぼ横ばいとなっています。
起床時間・就寝時間
学研教育総合研究所が2023年12月に発表した「小学生白書Web版」小学生の日常生活・学習に関する調査によると、1年生の平均起床時間は6時37分であり、この起床時間は学年が上がってもほとんど変化がありません。一方就寝時間に関しての1年生の平均は21時17分で、学年が上がるにつれて顕著に遅くなる傾向も例年通りとなります。
放課後に遊ぶ場所
小学校に入学したての子供たちは、放課後をどうやって過ごしているのでしょう。学研教育総合研究所が日本全国の小学生に実施した「小学生の日常生活に関する調査」によると、放課後に遊ぶ場所について、1年生の回答は自宅が64%、公園・運動場が12.5%、友達の家が11%となりました。共働きの家庭も増える中、学童で過ごすと答えた子供は35%と全体の2位という結果に。
小学校低学年のうちは学童保育を利用する子供も多いことが分かりました。
インターネット
小学校でもICT教育が進み、年々子供がインターネットを活用する機会が増えています。体や心への影響も気になるところですが、1年生の利用時間の状況はどうなっているのでしょうか? 内閣府による「青少年のインターネット利用実態調査」の結果を見てみましょう。
■6歳の子供のインターネット利用時間(利用機器の合計/平日1日あたり)(%)
1年生のインターネット利用時間は、1〜2時間以内が30.6%と最も多く、2位の2〜3時間以内の23%と合わせると、半数を超える子供たちが毎日1〜3時間何らかの形でインターネットを利用していることが分かりました。
■子供のインターネット使用に対する保護者の取組(%)
スマートフォンを利用する6歳の子供の保護者の96.8%がいずれかの方法で子供のネット利用を管理していると回答。依存することのないよう、何らかの対策をとっている保護者が多いようです。
習い事
小学1年生はどのような習い事をしているのでしょうか。学研教育総合研究所「小学生白書Web版2023」によると、1位は水泳で男女共に全体の3割以上という結果に。他の学年と同様、水泳は人気の習い事のようです。また、男子では受験・補習のための塾が、女子は音楽教室が2位となりました。女子では英会話教室も25%と高い数値になっています。
推し活について
最近話題の「推し活」についても低年齢化が進んでいます。1年生に「推し」がいるかどうかを聞いてみたところ、全体の約半数に何らかの「推し」がいることが分かりました。男子の「YouTuber」は23%と最も多く、「アニメ・まんがのキャラクター」が続きます。女子の1位は男子と同じく「YouTuber」ですが全体の13%で、2位の「アニメ・まんがのキャラクター」の12%とあまり開きのない結果となりました。子供たちの動画視聴時間の長さは、推し活とも関係しているようです。
楽しいと感じる時
1年生は何をしている時が一番楽しいと感じているでしょうか? 学研教育総合研究所「小学生白書Web版2023」によると、男子は2022年度調査では「ゲーム」が1位でしたが、2023年度は「外遊び」が1位に。1年生女子には「おやつ」が昨年1位の外遊びをおさえて1位に。男女間の結果に開きがあり、男子が多いものには「ゲーム」「外遊び」「テレビ」、女子が多いものには「友達とおしゃべり」「絵や漫画を描く」「食事」「音楽(演奏する・歌う)、(聴く)」という結果になりました。
読書量(まんが、雑誌以外の紙の本)
1年生はどのくらい読書しているでしょうか。学研教育総合研究所2023年10月の調査によると、1年生が1か月の間に読む冊数の男女平均は4.9冊。小学校全学年の中で1年生が一番たくさんの本を読んでいるという結果に。月間10冊以上読んでいる1年生女子は全体の10%となり、4年生女子と同点で小学校全学年の中で1番多い結果になりました。
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文/ルル 構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ