小6らくらくUnit 6「Let’s think about our food.」⑥⑦【モトヨシ先生のスライドde外国語】
2024年度教科書改訂に対応した記事もあります。
小6らくらくUnit 6「Save the animals.」①【モトヨシ先生のNEWスライドde外国語】
パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のスライドde外国語」。今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 6 Unit 6「Let’s think about our food. ~食材を通じて世界のつながりを考え、メニューを発表しよう~」第6時、7時(家で食べたメニューを紹介するためのパワーポイントの準備をしよう!)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!
執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子
目次
スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう
小学校6年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 6」のUnit 6「Let’s think about our food. ~食材を通じて世界のつながりを考え、メニューを発表しよう~」全8時の6、7時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。
※パワーポイントは第6時のみで、第7時はありません。
パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方
この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
- クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
- デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。
目標と授業の流れ
○単元のゴール
食材を通じて世界のつながりを考え、メニューを発表しよう。
○本時の目標
家で食べたメニューを紹介するためのパワーポイントの準備をしよう!
【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・I ate~. I usually eat ~. ~ is from…. ~ is in the… group. およびその関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
・食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、聞き取る技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、短い話の概要を捉えている。
●主体的に学習に取り組む態度
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、短い話の概要を捉えようとしている。
・外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、海外の国について、短い話の概要を捉えようとしている。
【読むこと】
●知識・技能
〈知識〉
・食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、簡単な語句や基本的な表現を理解している。
〈技能〉
・食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、書かれた英文を理解する技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、書かれた簡単な語句や基本的な表現の意味が分かり、声に出して読んでいる。
●主体的に学習に取り組む態度
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、書かれた簡単な語句や基本的な表現の意味を分かろうとし、声に出して読もうとしている。
【話すこと】
●知識・技能
〈知識〉
・I ate~. I usually eat ~. ~ is from…. ~ is in the… group. およびその関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
・食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、I ate~. I usually eat ~. ~ is from…. ~ is in the… group. およびその関連語句などを用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合う(話す)技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている(話している)。
●主体的に学習に取り組む態度
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おう(話そう)としている。
・外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、地産地消カレーについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。
【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、英文の語順などを理解している。
〈技能〉
・食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、例文を参考に書く技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、例文を参考に書いている。
●主体的に学習に取り組む態度
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、例文を参考に書こうとしている。
○言語材料
(表現)What did you eat for ~? I ate ~. I usually eat ~. ~ is from…. ~ is in… group. など
(語彙)食べ物(rice など)、食事(breakfast など)、食材(pork など)、果物・野菜(broccoli など)
本時の流れ(例)
- 挨拶
- 単元のゴール、本時のめあての確認
- パワーポイント/ワークシート作成(発表準備)
- フォニックス
- ふり返り
各活動の流れ
①挨拶
元気に挨拶をして、What ○○ do you like? Are you ~? Do you ~? Can you ~? などの既習の簡単な質問をしてみましょう。第1時に紹介したクリスクロスという活動を取り入れてもよいと思います。
②単元のゴール、本時のめあての確認
単元のゴールと本時のめあてを確認しましょう。
③パワーポイント/ワークシート作成(発表準備)
第6時、7時は、宿題で調べてきた「家で食べた料理名とその材料、産地」を記入したワークシートを基に、児童がパワーポイント(ワークシート)を作成する活動を行います。
まずは、教師が昨夜に食べた物の紹介を行います(自己開示)。教師のデモンストレーションによって、児童がパワーポイントに何を挿入していけばよいか、本時の学習の見通しをもつことができるようにしていきます。
I ate curry and rice last night.(と言って、カレーライスの写真/絵が入ったスライドをモニターに映す)
The pork is from America.(と言いながらパワーポイントをクリックして進める)
The rice is from Akita.(と言いながらパワーポイントをクリックして進める)
I also ate salad last night.(と言ってサラダの写真/絵が入ったスライドをモニターに映す)
The lettuce is from Ibaraki. The tomato is from Kumamoto.
と言いながらパワーポイントをクリックしていきます。
次に下のパワーポイントのスライドを表示して全体で発話しましょう。その時に少しでも食べ物と場所が文のどこの位置にくるのか視覚的にイメージできるように色で囲ってあります。
●児童用パワーポイント
パワーポイントで作成する場合は児童用にテンプレートを用意してあります。入力欄を設定してあるので、児童は選んだ画像やイラストを挿入するだけでスライドを完成させることができます。
↑テンプレート版のスライドです。画像や文字を変更するだけで完成できます。児童が参考にできるように英文も最初から入っていますが、文字を入力すると見本文は消えるようになっています。絵を貼り込む枠は、各1点ずつのものと、各2点ずつの2タイプあるので、学級の実態に合わせてどちらかを使用してください。
もちろん、ゼロベースからパワーポイントを児童に作成させることもできますが、ここの学習での目的はパワーポイントの作成技術を向上させることではないので、発表までの時間も考えて、時間をあまりかけずに作成できるようにしてあります。児童の実態に合わせて活用してください。
翻訳サイトの使い方
本時の学習では、児童には、英語での表現が分からず、Picture Dictionaryにも載っていないという事例が多くなりがちです。翻訳サイトの使い方を指導しておくと、今後も活用することができると思います。ただし、翻訳サイトは、使い方を間違えると、誰も理解できない英文をそのまま児童が書いてしまうなどのデメリットもあります。私は、主に「単語調べ」と「発音調べ」の2点のみに使用してよいとしています。
どんなに便利なサイトであっても、児童の実態に合った使い方をしなければ、効果的な学習とは言い難いと思います。教師の役目とは、どの範囲で使わせるかなど、しっかりと事前に考えておくことです。一番避けたいのは、日本語の文をそのまま翻訳サイトで英訳して、英文にしてしまうことです。そうすると、発表を行ったとしても、学級のほとんどの児童は話されている内容を理解することができないでしょう。大切なことは、ターゲットセンテンスに合わせて使い方を考えることです。
私の場合は、上記で述べた通り「単語を調べること」と「発音を調べること」の2点だけにしています。
また、発音を調べたいときに、カタカナでメモをしてしまう児童の姿が見られます。自信がないのでメモをしたいという児童の気持ちは分かります。しかし、カタカナ英語と本来の英語の発音は大きく違うので、カタカナでメモをすることは避けさせたいですね。そのかわりに、1人1台のタブレットがあるので、翻訳サイトの発音で何度も発話を聴くように促すなどの手立てを講じるとよいと思います。
パワーポイントデータの提出の仕方
データの提出の仕方は、それぞれの学校の実態に合わせて行ってください。私の場合は、共有フォルダに名前をつけて保存してもらい、評価をするときにも確認できるようにしました。
●紙ベースの場合
パワーポイントの作成でなく、ワークシートで発表まで行うこともできます。私も、1人1台のタブレット端末が配備される前は、ワークシートで発表させていました。児童の実態など考慮してタブレット、ワークシートのどちらで発表まで進めるか判断してください。
ワークシートの左側には、簡単なイラストを描いたり、写真を貼ったりします。また、3大栄養素も記入できるように作成してあります。ワークシートの右側には、食材の産地がどこかを書きます。発表・掲示することも考えると、B4判くらいの大きさに拡大して印刷するとよいでしょう。
④フォニックス
児童が「読めた!」と感じられるように、フォニックスの指導を行いましょう。詳しい説明は本単元の第3時に記載しているので確認してください。
本時はポケモンのミズゴロウの英語名「Mudkip」を扱い、その後に cut, jump を前回と同様の流れで行ってみましょう。
※パワーポイントには、ポケモンのイラストは入っていません。書籍やインターネット等を活用して提示するなどしてください。
⑤ふり返り
本時の学習をふり返り全体で共有をしましょう。
本単元では、6、7時でパワーポイントの作成を行い、8時目に発表できるように進められるとよいと思います。そのため、第7時、第8時の記事とパワーポイントはありません。6時目だけでパワーポイントの作成ができる場合は、7時目に発表を行い、8時目は Over the Horizon を行うなどするとよいでしょう。
居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。
本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。
パワーポイント(スライド)ダウンロード
6年Unit6-6パワーポイント(30スライド)、児童用パワーポイント、ワークシート(2点)
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構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美 アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子