小5らくらくUnit 4「He can bake bread well.」⑥【モトヨシ先生のスライドde外国語】

連載
モトヨシ先生のスライドde外国語(活動)~パワポで楽しくらくらくICT授業

パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のスライドde外国語」。今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 5 Unit 4「He can bake bread well. ~身近な人を紹介しよう~」第6時(can を使って、身近な人のできること、できないことを紹介する文になれよう)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語の授業をらくらくクオリティアップ!

執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子

スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう

小学5年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 5」のUnit 4「He can bake bread well. ~身近な人を紹介しよう~」全8時の6時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。

パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方

この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
パワポダウンロードへボタン

  • クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
  • デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。

目標と授業の流れ

○単元のゴール
身近な人を紹介しよう。
○本時の目標
can を使って、身近な人のできること、できないことを紹介する文になれよう。

単元の評価規準(クリックすると各領域の評価規準が表示されます)

【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉
I/You/He/She can ~. Can you ~? Who is ~? This is ~. およびその関連語句などについて理解している。
〈技能〉
地域に住む身近な人のできることなどについて、聞き取る技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
相手のことをよく知るために、地域に住む身近な人のできることなどについて、短い話の概要を捉えている。
●主体的に学習に取り組む態度
相手のことをよく知るために、地域に住む身近な人のできることなどについて、短い話の概要を捉えようとしている。
外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、日本在住の外国出身の人について、短い話の概要を捉えようとしている。

【読むこと】
●知識
アルファベットの活字体の大文字・小文字について理解している。
●技能
アルファベットの活字体の大文字・小文字を識別したり、その名前を発音したりする技能を身に付けている。

【話すこと】やりとり・発表
●知識・技能
〈知識〉
I/You/He/She can ~. Can you ~? Who is ~? This is ~. について理解している。
〈技能〉
地域に住む身近な人のできることなどについて I/You/He/She can ~. Can you ~? Who is ~? This is ~. を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合う(話す)技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、学びたい教科やなりたい職業などについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている(話している)。
●主体的に学習に取り組む態度
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、地域に住む身近な人のできることなどについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。
外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、町で働く人について、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。

【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉
アルファベットの活字体の大文字・小文字について理解している。
〈技能〉
アルファベットの活字体の大文字・小文字を書く技能を身に付けている。

○言語材料
(表現)
Can you ~? Yes, I can. No, I can’t. I/You/He/She can/can’t ~. Who is this? This is ~. He/She is ~. など
(語彙)動作(skateなど)、建物(stadiumなど)、楽器(guitarなど)、家族(fatherなど)、人(friendなど)

本時の流れ(例)

  1. 挨拶
  2. 点つなぎゲーム
  3. 単元のゴール、本時のめあての確認
  4. 3ヒントクイズ
  5. マッチング・ゲーム
  6. アルファベット小文字テスト
  7. ふり返り

各活動の流れ

①挨拶

元気に明るく挨拶をして、How are you? How’s the weather? などの質問をしてみましょう。

②点つなぎゲーム

前時でも行った、教師やALTの先生が言った英語を線で結んでいく活動です。ウォームアップとして、20までの数字で点つなぎゲームを行いましょう。

ワークシートは記事の最後でダウンロードできます

数字の順番はランダムになっています。答えのスライドに読み上げる数字が書かれているので、教師(ALT)はそれを見て、ゆっくりと何回か言うようにしましょう。私は、このような活動の場合は3回言って、3回目を言うときにいっしょに英語を板書します。

このワークシートでは同じ数字がいくつもあるので、一番近い数字をつなぐように説明してください。

分かっても答えは言わないように、児童に最初に伝えておきましょう。もしくは途中で、ペアと小声で、答えが何かを話し合わせてもよいと思います。

③単元のゴール、本時のめあての確認

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

④3ヒントクイズ

3ヒントクイズを出しながら、本時のめあてである「can を使って、身近な人のできること、できないことを紹介する文になれよう」が達成できるように指導していきましょう。以下のようなワークシートを配付し、4線を意識させて答えを記入させましょう。

ワークシートは記事の最後でダウンロードできます

スライドを使って、教師はゆっくりと3ヒントを1つずつ伝えていきます。英語の文を言ってからイラストを提示しましょう。音声→視覚情報の順番を意識して行うことが大切です。

Let’s try 3 hint quiz!
Hint No.1, he can speak English. He can speak English. (イラストを表示)

can って聞こえたね。

English も聞こえたよ。

Hint No.2, he is from Canada. He is from Canada.(イラストを表示)

カナダの人?

Hint No.3, he is an ALT. He is an ALT.

ALT?

Talk with your friends. What is the answer? What’s his name?

Name? あっ、Timだ!

That’s right. The answer is Tim. T-i-m.
Everyone, please write T-i-m on your worksheet.
Let’s say it together. Tim can speak English.

Tim can speak English.

He can speak English.

He can speak English.

同じように、Tim is from Canada. と発話し、次に He is from Canada. と発話して、暗示的にheの意味が少しずつ推測できるように工夫しましょう。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

3ヒントクイズはNo.5まで準備してあります。イラストは問題によって変わるので、先生が事前に準備したものをスライドに挿入して行ってください。

私は、以下のような問題を提示しクイズを進めました。

No.2→He is Japanese. He can play baseball well. He is a super star.(答え・大谷翔平)
No.3→She is orange. She is an anime character. She likes Shokupanman.(答え・ドキンちゃん)
No.4→She is from Germany. She can speak Japanese. She can do kendo.(答え・女性のALT)
No.5→先生自身の自己開示を行いましょう。(答え・〇〇先生)

剣道を習っているALTなので、実際に剣道の練習をしている様子を映像に撮っておいて、児童に見せました。短時間で視聴できる動画などを準備しておくと、ALTの新たな一面を知ることもできて、よいと思います。

⑤マッチング・ゲーム

人物やキャラクター名が書かれたカードと、それらを紹介する英文が書かれたカードを組み合わせるゲームです。本時では、児童にグループで考えさせます。

〇〇のところは自分の名前に変更するなどして使用してください
ワークシートは記事の最後でダウンロードできます

各グループに、上のようなカードをそれぞれ10枚ずつ配ります(青10枚、緑10枚)。グループで、どの人物と紹介が組み合わせになるかを考えさせます。中には、ヒントを与えないと分からないものもあるでしょう。しかし、英文を読んであげると「そういうことか」と英文の意味を理解することができます。実態に応じて、どこまでヒントを与えるかを考えて指導しましょう。

読むことに慣れ親しませながら、楽しく行える活動です。学校で5年生と関わりの深い先生を登場させたり、有名人や流行っているアニメのキャラクターなどを使ったりして、紹介文を考えるとよいでしょう。

グループで考えさせたあとは、全体で組み合わせの答え合わせを行いましょう。

⑥アルファベット小文字テスト

アルファベット小文字h~pまでの小テストを行いましょう。4線を意識して書けるように声をかけるとよいでしょう。テストの前にワークシートで練習する時間をとってもよいでしょうし、事前にワークシートを渡して、宿題として取り組ませることもできると思います。実態に合わせて行ってください。

ワークシートは記事の最後でダウンロードできます

⑦ふり返り

本時の学習の感想を全体で共有しましょう。ふり返りは⑥の前に行ってもよいと思います。


居村啓子

居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。

本好利彰

本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。

パワーポイント(スライド)ダウンロード

5年Unit4-6パワーポイント(44スライド)、ワークシート(3点)

パワーポイント見本
3ヒントクイズワークシート
マッチング・ゲーム(ワークシート・板書用)
アルファベットテスト・ワークシート

※ダウンロードデータのサンプルをご覧になりたい場合は、こちらの記事にある無料ダウンロードを参考にしてください。

ご利用料金:100円(お申込みから30日間ダウンロード可)

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構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美  アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子

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