【相談募集中】急に反抗的になった生徒とどう接したらいいかわからない

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「全国教育交流会」代表

中野敏治

急に反抗的な態度をとるようになった女子生徒。授業に行くのが億劫になるほどに気になってしまっているという先生からの相談が、「みん教相談室」に届きました。ここでは、元中学校校長、「全国教育交流会」代表の中野敏治先生からのアドバイスをお届けします。

イラストAC

Q.急に反抗的になった生徒。どう接していけばいいでしょうか?

数学の授業でのことです。プリントを配付して、問題に取り組む時間でした。a子が解答を写していたので、注意すると、「もうええやん」と、予期せぬ返答がありました。私はa子と今までは普通に話をしていました。それから、気になって仕方ありません。授業に行くことが億劫になりました。気にしすぎでしょうか?  私は今後、どういう気持ちで生徒と接していけばいいでしょうか?  ご教示頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。(かずぼう先生・50代男性 中学校)

A.決して媚びたりせず、今まで通りの指導姿勢を続けることが大切です

授業に行き、注意しても聞き入れない生徒がいると気持ちが落ち、自分の指導力がないのかと悩みがちになると思います。今回の相談は、「急に反抗的に」とあります。考えられる原因は次の2つのいずれかと思われます。 

1つ目は、a子さん本人の生活環境に問題が起きていること。家庭内での問題や友だち関係などで自分では解決できず、自暴自棄になっていることです。a子さんに関わりのある先生方に状況を聞くことで情報は得られると思います。その原因がわかれば解決の糸口が見つかります。 

2つ目は、思春期の女子生徒に時々見られる傾向です。私にも同じ経験があります。突然、会話をしなくなる。また、廊下ですれ違うとあからさまに避けて歩くなどでした。 

多くの保護者が家庭内でも同じような経験をしていると思います。子供が反抗期を迎え、どうしてよいのかと戸惑う親。そんな時、親は今までの生活を変えることなく、同じように子供と接していけばよいのですが、心配のあまり我が子に媚びたりすることがあります。その親の姿に子供は「親らしくしていて欲しい」と、また反抗をすることが起きます。 

今回の相談は、学校で同じことが起きていると考えられます。その時、教師として生徒に媚びることなく、今まで通り指導者の立場にある教師としての姿勢をもち、子供たちの指導に当たっていくことが必要です。不安になりすぎたり、指導がぐらついたりすると、その生徒だけでなく他の生徒への指導にも影響が出てきます。 

今まで通りの指導姿勢を続ければ、必ずa子さんから声をかけてきます。「ダメなことはダメ」と言ってくれる先生ほど、子供たちは先生を信頼します。よく考えれば、先生の存在を意識しているからこそ、a子さんは反抗的な態度を取るのかもしれません。 


みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生や、各部門の専門家の方が、教育現場で日々奮闘する相談者様のお悩みに答えてくれています。ぜひ、お気軽にご相談ください。

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